HAPPY

納得 ページ29

*









翌朝







夕べAの担任に
無理にお願いした代わりに
早朝から職員室の掃除を
させられていた








松本先生「登坂Aも呼び出しだな」





今市「え、ダメっすよ俺が全部するんで呼び出しは勘弁でお願いします」ペコリ





松本「でもな、登坂もケイタイ持ってきちゃだめだろ」






今市「俺が忘れなきゃ先生呼ぶこともなかったんだし・・俺のせいなんで・・・」しゅん





松本「・・・ふぅ・・今市がそこまで言うんなら・・お前、1週間俺の助手な？」ニヤリ






今市「ま、マジっすか」笑






松本「今回だけだぞ？ったく・・」笑






今市「先生サンキュ！！」ニカッ









こうしてAの呼び出しは
阻止できた









ココの先生も捨てたもんじゃない









.









ケイタイを
持って来てくれた担任に
お礼を言おうと
登校してそのまま
職員室へ入った








「おはようございます」






中を見渡して
松本先生に声を掛けた








「先生！」






私の声に気づいた先生が
こっちを向いた






松本「お、登坂おはよう」






「おはおうございます、昨日はありがとうございました」ペコリ





松本「呼ばなくてもお前から来たな」笑





「ん？」はて








松本「来てみろ」ニッコリ





「何、せんせ」






先生が
職員室の窓の外を
指差した








松本「礼を言うんなら、アイツに言うんだな」笑







「え？」






窓の外には
先輩が一人
中庭の草引きをしていた









松本「アイツが夕べ電話してきて、一緒にケイタイ取りに行ったんだよ」








「・・・・・」









そうだったんだ
先生が何で知ってるのかと
思ったから不思議だった









そういうことなら
納得できた









.

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