Don´t Think Feel

最後 ページ49

*









部長とのことがあって
隆二さんに、お付き合いを
断ろうと思っていた






だけど
社内中に知れ渡ってしまったから
切りだせなくなってしまった









隆二さんを騙したまま








部長から逃れられない私は
最低の女だ









部長の結婚式前日
明日のために早く寝ようと
ベッドに入った矢先







ピンポーン









インターフォンが鳴る








玄関を開けると
そこには部長が立っていた









「・・・嘘でしょ？・・」








部長の神経を疑った
何処に自分の結婚式の前日に
女の家に来るバカな人がいるの？







山下「寝てたん？」






「・・帰ってください、明日は結婚式ですよ？」真顔





山下「ええやん、Aに会いたくなったんやから・・・」








「ズルイ・・」







会いたくなったなんて
言われたら突き返せない









だけど
流石に今日は
突き返さなきゃ
葉月さんが可愛そうだ







「そんなこと言ってもダメです、帰って！！」






山下「・・・最後にするから・・入れて？」





最後だと言われて







「本当ですか？本当に最後にしてくれるんですか？」







山下「ホンマに最後にする」真顔








「・・・わかりました・・」







その一言で
部長は玄関に入り
ドアが閉まった









山下「A・・・」








「・・・っ・・」






返事をする前に
唇が重なった









これで最後にしてもらえる
そう思ったら






解放感に包まれて
部長を受け入れていた








.







翌朝






目が覚めたら
部長はもう居なくなっていた









「・・・終わった・・っ・・」









ホッとしのか
ナミダが溢れてきた







しばらくの間
ナミダが止まらなくて
ベッドの中で泣き続けたんだ









.

最終話→←報告

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す