Don´t Think Feel

バイバイ ページ35

*









どうして乗っちゃったんだろ






二人きりの空間に
何を話していいかわからない








俯いて
部長に背を向けていた







山下「・・・今まで何処で寝泊まりしてたん？」







「・・・友達の家です・・」





部長に視線は向けず
話した







山下「・・・毎日行ったんだやで？」







「・・・だからもう・・終わりに・・っ・・」







部長に抱きしめられた







山下「・・俺のこと、もうキライになった？」





「・・・キライとかそういうんじゃないでしょ？部長は結婚するんですよ？」






山下「・・・ホンマに終わっていいんか？」






「・・・仕方ないです、葉月さんに申し訳ないでしょ？・・」





山下「・・・Aの気持ちはわかった、けど俺に会いたくなったらいつでも言って？」





「・・・そんなこと言わないで！！」






山下「・・・俺はただ、Aと居たいだけや・・」






「・・・都合良すぎです！！、もう離して！！・・っ」






放して欲しいのに
放してくれない
勝手なことばっかり
私の気持ちなんて
全然わかってくれない







だから







ウソをつくことにしたんだ








山下「・・・A・・」







「私、好きな人できたから！！もう部長は好きじゃない・・・」







山下「え・・・」








ウソやん







そんな訳ない









そう思っていたけど






好きな人ができたなんて
言われたら
抱きしめていた腕の力が
一瞬で抜けた









その瞬間
エレベーターのドアが開き
Aは勢いよく飛び出した









「部長、バイバイ・・」








山下「・・・・・」







何で泣きながら
バイバイ言うんや・・







エレベーターのドアが閉まった









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自然→←終わりに・・

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