初恋 2

何日かぶり ページ23

*









え・・・汗
私のケイタイが鳴り出した
マズイよ
臣さんに気づかれちゃう





慌ててケイタイを取りだしたら
静かな公園に
私のケイタイの着信音が
鳴り響いた






「や・・・ちょ・・」汗






焦ってケイタイが手から離れて
地面に落ちてしまった









うわぁ・・
どうしよう
完全に気づかれた
臣さんがこっちに近づいてきた







一歩一歩
足音が近づいて







臣「・・・A？」







落ちたケイタイを拾って
臣さんの視線がこっちに向いた






「は！」汗








慌てて
滑り台から見えない位置に
身体を動かせた







私の着信音が段々近づいて
遂に真横で着信音が聞こえている








恐る恐る






顔を上げて見上げたら








臣「・・・何やってんの」







そう言って臣さんは
やっと発信を消してくれた







「・・・ごめんなさい」汗






臣「・・・勘弁してよ・・」ホッ






三角座りしてる私を
包み込んだ








「・・・う・・」グスん






抱きしめられたら
またナミダが零れだした







臣「探したんだからな・・心配するだろケイタイも繋がらないし・・・ったく」







「・・っ・・ご・めん・・なさ・・い・・」う・・






臣「・・・ごめん・・俺が大人げないこと言ったからだろ？・・」






「・・・っ・・、怒ってないんですか・・」グス





臣「・・・怒ってる」






「・・・う・・」






臣「・・・隆二と昼飯食うの禁止」キッパリ






「・・・」






臣「・・・返事は？」








「・・・わかりません・・・」






臣「は？」





「・・・だって、先輩だし私の指導係だから・・・難しいです」






臣「・・・そんなの却下」ムッ







「わっ」汗








抱きしめられたまま
滑り台を滑り落ちた









下まで滑って
二人で地面に着地した









臣「帰ろ？・・」







「・・・うん・・」///







帰り道はずっと
手を繋いだまま









何日かぶりの
臣さんの体温を感じながら歩いた









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