初恋 2

早退 ページ19

*









臣さんの口から
どんどん聞きたくない
言葉が飛び出してくる








どうしてそんなこと
言い出すのか分からなくて







辛くて辛くて堪らない






最後の言葉に
ナミダが溢れだした









”隆二が優しくすればいいじゃん”







視線も合わせず
投げやりに言われた言葉は
私の胸にグッサリ刺さり









どんどんナミダが流れ出した







「・・っ・・・うっ・・・」






今市「ちょ・・Aちゃん・・」汗






泣き出したAちゃんを
放ってはおけなくて
フロアから外へ連れ出した








こんなに泣いてるのに
見向きもしない臣にムカつきながら







泣いてるAちゃんの
頭を撫でてやったら
更に泣き出した








今市「・・・大丈夫？・・臣、本心じゃないから、そんな泣かなくていいよ」






「・・でも・・っ・・う・・」泣






私もうフラれるんだ
そう思ったら辛くて堪らない






今市さんが優しいから
ナミダもどんどん流れてくる







昼休みも終わるのに
人の視線をたくさん感じながら
泣き止もうとすればするほど
止まらない









今市「これじゃあ仕事になんないね・・帰ろうか」苦笑





「・・あい・・一人で帰れます・・ッ・・」泣







流石に今市さんは
巻き込めない







今市「わかった、俺が上手く課長に伝えとくよ」







今市さんに甘えて
カバンをもらい
私は会社を後にした









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