ai ta 心 2

行きたい ページ37

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A




あれから何回も
和希くんに電話したのに
出てくれなかった







もう本当に終わっちゃったのかな







別れを告げられたのに
ナミダが一滴も出ないなんて






別れに対して
免疫付き過ぎたのかな







一日中
ケイタイを離さなかったのは
初めてだった









数週間後





私の中ではまだ
和希くんとは
終わったなんて
思えなくて




仕事中も
休み時間も
移動中も
何をしてる時も
和希くんのことが
頭から離れなかった









もし
今度向き合える時がきたら
信じあえるように
離れられない理由を探したい









そして
日に日に
和希くんへの想いが
強くなって
忘れたいなんて
全く思わなかった









そんなある日







店長「Aちゃん、今度の休み工房来ない？」







「え、行ってもいいんですか？」わぁ






店長「興味あるよね？いつも質問されるから・・」笑







「はい、リングとかバングル作ってるところ見たいです」ワクワク





店長「体験してみる？」





「いいんですか？」笑






店長「もちろん」ニッコリ






「うれしいです」笑







店長「女の子いたほうが俺らもテンション上がるし」笑






「ありがとうございます、私なんかでテンション上がってもらえてうれしいです」笑






店長「・・・俺は、めちゃくちゃ上がる」キッパリ







「え・・アハハ・・じゃあ私も上がります」笑






店長「なんだそのついでみたいな感じ」笑






「すいませんついでです」笑








こうして
私も一緒に作業する
工房へ初めての見学に
行くことになった









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