十六話…幕開け… ページ17
…………
Aが言葉を発してから
しばらくの間、風呂場に
沈黙が宿り…
その沈黙の中に
絶対的な温度差が生まれ始めた
何処か切な気で
複雑な表情を浮かべる王子と
目をｷﾗｷﾗと輝かせながら
優しい笑みを王子に向ける姫…
そして そんな二人を
複雑そうに見つめ…
目を逸らす二人の幹部。
…悲しい物語が
今 幕を開ける
『クフフ…
この悲話が
どんな終わりを迎えるのか、
このまま見続けているのも
悪くありませんね…』
不意に風呂場の中に
怪しい声が響きわたり…
四人は その声に反応して
辺りを見回した
…しかし
気配はあるのに
声の主の姿は見当たらない
『後は貴方達に任せます』
最後にそう響きわたり
ついに気配さえも消えてゆく…
ﾌﾗﾝ「あ―あ…
行っちゃいましたね―…」
ｽｸ「…ｯﾁ
面倒くせぇモン
置いて行きやがってぇ゛…」
二人はそう呟いて
再びﾍﾞﾙとAの方に
目を向けた
…そして
小さくため息をつく
ﾌﾗﾝ「あの二人
どうします―…？」
いつも通り無表情ではあるが、
珍しくﾌﾗﾝは心配そうな口調を発した
いつもの凶暴な
ｽｸｱｰﾛの瞳の中にも、
少しの戸惑いが浮かんでいる
ｽｸ「ﾍﾞﾙがここまで
女に夢中になるなんて…なぁ゛
こうなっちまえば
『切り裂き王子』も
形無しだぜぇ゛……」
…ｽｸｱｰﾛは不意にそう呟いた
するとﾌﾗﾝが
その呟きにﾋﾟｸｯと反応し、
額に汗を浮かべながら
ﾍﾞﾙとAの方に目を向ける
そのﾌﾗﾝの一連の行動を見て
ｽｸｱｰﾛは、自分が
ある失態を侵した事に気づき…
同様に汗を浮かべた
･
･
･
『切り裂き王子』
･
･
･
それはマフィアとして
ﾍﾞﾙに付けられた通り名
…人殺しの証。
マフィアを殺す為に作られた
恐ろしい人間兵器の前で
その名を出してしまうという
タブーを侵してしまった
Aの様子が急変する
貴「…切り裂き…王子…？」
かすれたAの声が…
広く孤独な風呂場の中に
小さく響いた
…………
ラッキーアイテム
革ベルト
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siho0613(プロフ) - 面白かったです！ よかったらお友達になってください(>_<) (2011年5月12日 22時) (携帯から) (
レス) id: 565e03e372 (このIDを非表示/違反報告)
★NAMi★(プロフ) - ★マカロン伯爵SAN★読ンでくれてありがとうござぃマス｡* 友希 全然okデスよ♪(o^∀^o) 奈美でよければ、よろこンで☆ (2011年5月5日 19時) (携帯から) (レス) id: e54086ebae (このIDを非表示/違反報告)
マカロン白書(プロフ) - 面白い☆更新頑張って))友希よろしい?? (2011年5月5日 17時) (レス) id: bcf20a9258 (このIDを非表示/違反報告)
★NAMi★(プロフ) - ★皆SANえ★ またまた更新が遅れてしまぃました…(ρ＿；) やのに見捨ずに見てくれている皆SANにわホンマ感謝デス！｡* 一人一人にコメ返せなくてゴメンなさぃ;; 忙しくて…｡ また時間作ッて返せるように努力しマス！ デワデワ>>> (2011年5月4日 20時) (携帯から) (レス) id: e54086ebae (このIDを非表示/違反報告)
くるみ - ひさしぶりんこ!!・・・ぎゃあああああああああああああヤバいヤバいばれちゃうね☆←なんでこんなにもう/ざいんだろうｗ これも切ないねナンかすっごい切ないね泣いちゃうよマジでせつないよおおおおおお (2011年4月30日 10時) (レス) id: 91d84142e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：★NAMi★
