リベルタンゴ ページ8
「白雪A選手、曲はリベルタンゴ。」
音楽が流れAが滑り始める。
赤い衣装はリンクで存在感を放っていてそんな彼女から誰も目を離すことが出来ない。
「(3回転半絶対に跳んでみせる！)」
Aがジャンプのモーションに入り思い切り踏み込む。
そしてその姿を祈るようにして見つめるブライアンはAがしっかりとジャンプをした後着氷するのを見て両手でガッツポーズをした。
「(回りきった！)」
「おっし！よくやった！！」
最初のジャンプを決めたことでAは流れに乗り他のジャンプも決める。
どのジャンプも今までで1番良い出来だ。
そして彼女のステップが始まった。
１つ１つの動きにキレがありその情熱的なステップにみんな魅せられている。
それを間近で見ているブライアンは目に涙を浮かべ手拍子をする。
会場が１つになった時彼女の演技が終わった。
一瞬の沈黙…だがその直後大きな拍手が起こりAは息を切らしながらその拍手に応える様に頭を下げた。
「A！」
「コーチ！」
「本当にお前はいつも俺を驚かせてくれる！大好きだ！！」
ギュッとAを抱きしめるブライアンをAも抱きしめる。
得点が発表されるのを固唾を飲んで見守ればモニターに得点が出る。
そしてその得点は驚くものだった。
「し、白雪A選手！世界最高得点を上回りました！！」
「わ、私…やった！コーチ！やりましたよ！…コーチ？」
「悪い…」
今まで涙を決して見せることのなかったブライアンが涙をボロボロとこぼし椅子から滑り落ちるようにして床に膝をつき泣き始める。
そんな彼をAは優しく抱きしめた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 152人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
マグロ(プロフ) - はなさん» コメントありがとうございます！はなさんのコメントを読んでいて嬉しい気持ちでいっぱいになりました！もう少しで完結になってしまいますがそれまで応援していただければ…と思います！！ (2017年1月17日 14時) (
レス) id: 713f1b37ee (このIDを非表示/違反報告)
はな - きゃー！！一気に読んでしまった、、、原作の中に溶け込むというより元から主人公がいたかのよう、、、とてもオリジナルが強くて面白い！！はやくエキシビション完成してー！！純粋な恋愛にドキドキ！そしてGPF優勝おめでとう！少し潤んでしまいました (2017年1月16日 21時) (レス) id: 49dd1bf8fb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：マグロ | 作成日時：2017年1月9日 12時
