本当の気持ち ページ4
「嬉しいんだ〜、ユーリに告白されて。」
「ニヤニヤして言わないで下さい…」
「って事は…2人は付き合うのよね。Aはいつ返事するの？」
「それは…って付き合う前提なんだ。」
「え？違うの？」
「う、嬉しいけど…好きかは分からないの。」
確かにユーリくんから告白されて嬉しかった…。
けどこれが恋愛感情なのかって問われれば何とも言えない。
「…何悩んでるのかと思えば答えなんか出てるじゃない。普通嫌いな人やどうでもいい人から告白されたら嬉しいって思う？」
「それは…」
サーラの言葉にハッとさせられる。
じゃあ私はユーリくんのことが…。
「私好きなんだ、ユーリくんのこと。…2人ともありがとう…。」
「いいのよ。それでいつ返事するの？」
「そうだな…それは秘密かな。」
「そっか、それは残念。」
相談し終えたところでアナウンスが流れ練習時間が終わり1番滑走の勇利くんがリンクの真ん中へと出てきた。
頑張れ…と応援しながら勇利くんを見る。
曲が流れ始め勇利くんが滑り始めた。
「惜しかったね…」
「そうだね…」
滑り終わってリンクで悔しがる彼を見つめる。
いつもは決まるジャンプでも…どんなに完璧に滑れたとしてもこのグランプリファイナル特有の雰囲気に私たち選手は呑みこまれてしまうことがある。
それはどんなベテランにでも起こることだ。
「勇利くん…」
大丈夫、彼は強い。
自分に言い聞かせるように何度も心の中で繰り返す。
得点が発表され得点を見れば自己ベストと比べやはり点数は低かった。
手をギュッと握ってリンクを見ればピチットくんが演技を始めるところだった。
ちゃんと切り替えて応援しなきゃ…。
ピチットくん、頑張れ。
ピチットくんの努力やこの曲への思い入れを私は知ってる。
だからこそ彼には頑張って欲しい。
祈るようにしてピチットくんの演技を見れば彼はしっかりとジャンプを決め最後のポーズを決めた。
その彼の目には涙が溢れていて私も自分の目から涙が流れたのが分かった。
おめでとう、ピチットくん。
拍手をしていると得点が発表され勇利くんの点数には届かず2位だった。
そして次に滑るのは…ユーリくんだ。
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マグロ(プロフ) - はなさん» コメントありがとうございます！はなさんのコメントを読んでいて嬉しい気持ちでいっぱいになりました！もう少しで完結になってしまいますがそれまで応援していただければ…と思います！！ (2017年1月17日 14時) (
レス) id: 713f1b37ee (このIDを非表示/違反報告)
はな - きゃー！！一気に読んでしまった、、、原作の中に溶け込むというより元から主人公がいたかのよう、、、とてもオリジナルが強くて面白い！！はやくエキシビション完成してー！！純粋な恋愛にドキドキ！そしてGPF優勝おめでとう！少し潤んでしまいました (2017年1月16日 21時) (レス) id: 49dd1bf8fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：マグロ | 作成日時：2017年1月9日 12時
