《番外編》いつか ページ18
「悪い！遅くなった！」
「ううん！練習お疲れ様。」
今日は久しぶりにユーリくんと2人でお出かけする日。
いつもより気合をいれてオシャレしたからおかしい所はないはず…。
「あ…その服、凄い似合ってる…き、今日は水族館だったよな。」
「ありがとう…うん、水族館だよ。他に行きたい所があればそっちでもいいよ。」
「いや、水族館楽しみにしてたんだ！じゃあ行くぞ。」
ユーリくんと手を繋ぎバスに乗る。
何だかまだ手を繋ぐことに慣れないな。
ちょっと恥ずかしいというか…。
「Aは水族館行ったことあるのか？」
「うん、昔に。ユーリくんは？」
「俺は一度もないな…昔からスケートばっかだったし。」
「それなら今日はたくさん楽しもう、ね？」
「おう。」
しばらくすると目的地のバス停に到着した。
バスを降りて水族館のチケットを買い中に入ればユーリくんは目を輝かせ周りをキョロキョロ見始めた。
何だか可愛い。
「俺、鮫見たい！あとシロクマ！！」
「うん、見よう。」
興奮気味に話すユーリくんと一緒に鮫やシロクマを見る。
ガラスにはりつく様に中を見つめる彼が面白くて内緒で写真を撮る。
うん、綺麗に撮れた。
「他に見たいものとかは？」
「お土産とか見たい。せっかく来たんだし記念になるものが欲しいなって。」
「うん、じゃあ行こっか。」
売店に行き私はヤコフさんたちにお土産を買いながらユーリくんをチラッと見る。
彼はすっかりお土産を選ぶのに夢中でこちらには気付かない。
一体何を夢中に見ているのかとユーリくんの視線の先を見ると綺麗なブレスレットがあった。
「綺麗なブレスレットだね。この色とかユーリくんに合ってる。」
「うお！？そ、そうか？ならこっちの色はお前に合ってると思う…。あ、あのさ…お揃いにしないか？」
「お揃いか…うん！私もしたい。」
「このブレスレットは今日の記念にお前にプレゼントする。」
「自分で買うよ？」
「俺がお前にプレゼントしたいんだ。駄目か？」
「ううん…じゃあ大切にするね。」
「こうしてさ、いつかお前と結婚する時…指輪を…って何でもない！今のは忘れろ！いいな！！」
「う、うん。」
顔を真っ赤にしたユーリくんはブレスレットを手に持ってレジへと走って行った。
その後ろ姿を見つめながらドキドキする胸を押さえた。
いつか彼と結婚できたらいいな。
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マグロ(プロフ) - はなさん» コメントありがとうございます！はなさんのコメントを読んでいて嬉しい気持ちでいっぱいになりました！もう少しで完結になってしまいますがそれまで応援していただければ…と思います！！ (2017年1月17日 14時) (
レス) id: 713f1b37ee (このIDを非表示/違反報告)
はな - きゃー！！一気に読んでしまった、、、原作の中に溶け込むというより元から主人公がいたかのよう、、、とてもオリジナルが強くて面白い！！はやくエキシビション完成してー！！純粋な恋愛にドキドキ！そしてGPF優勝おめでとう！少し潤んでしまいました (2017年1月16日 21時) (レス) id: 49dd1bf8fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：マグロ | 作成日時：2017年1月9日 12時
