デート 1 ページ34
「今週なんかあんの？」
「え？」
バイク通学の望くんとは、
塾帰りにバイトの時間が一緒だからっていつも迎えに来てくれて一緒に帰れてる。
「今週？何もないよ」
先週はお母さんの誕生日でお出かけしたけど、
今週は特に何もないなぁ。
「どこ行くん」
「え？」
ちゃんと質問の答えになってないのか、
望くんは同じような質問を繰り返す。
「友達誘ってどこか行こうかなぁ」
誰か空いてるかなぁって思い出す。
ちょうど家の前に着いて、ポストの中身を確認する。
「…ちゃう。」
そのまま門を開けようとしたら、
カバンの紐を引っ張られた。
「俺、と遊んだらええやんって。」
「…へ、いいの？」
「ん」
これは、初デートってこと？
デートしてもいいってこと？
今すぐはしゃぎたい気持ちを抑えて、望くんの隣に戻る。
「ど、どこがいい？」
「決めて」
「えっ…」
望くんの趣味と私の趣味って絶対違うよね、
いい場所、あるかなぁ。
「どこでも、いいから」
悩んでるのがわかったのか、そんな優しい言葉をかけてくれた。
「公園とかでもいい？」
「ん、じゃあまた連絡して」
「うん、おやすみなさい！」
今日はいつもより長く話せて
デートまで決まって嬉しい。
『えっ、やっと？おめでとう』
「ありがとう、何着よう！」
早速マキちゃんに電話した。
『そんなのもう普通でいいじゃん、いつも遊ぶ時の』
「いやもうちょい気合い入れなきゃ！」
『私は練習かよ』
クローゼットの中を確認して、
想像を膨らませるけど、
デートのイメージしかできなくて服なんか想像できない。
「あー寝れるかなぁっ」
『もう切るよ』
「あーマキちゃん怒らないで！
ありがとう！」
『はいよー』
マキちゃんの電話を切って、
クローゼットの中を眺める。
「あ、ピクニック…お弁当？」
望くん王道は嫌いかな、
でも、張り切りすぎって思われないかなぁ…
色々悩んでたら、当日の朝は一瞬で、
早起きしてお弁当を作る。
「なに、今日遠足かなんか？」
「ううん、デート！」
「そお…デートか、えっデート！？」
「…あ。」
そういえばお母さんにはまだ言えてなかった。
好きな人はいるって言ってたけど、
「やっとか〜嬉しいわぁ」
「えへへ、あ！時間！お母さん髪の毛変じゃないかなぁ」
「うん平気、はい行ってらっしゃい
あ、早く連れ来てね」
「うん！」
家を出るとバイクに腰掛けた望くんが見えた。
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ますかっと.(プロフ) - 陽歌__ .｡.:*さん» ありがとうございます！頑張ってきます(^^) (2018年4月7日 21時) (
レス) id: 55961f6a75 (このIDを非表示/違反報告)
ますかっと.(プロフ) - 小瀧。さん» 早く書きたいです〜！受験生なってきますね！ありがとうございました (2018年4月7日 21時) (レス) id: 55961f6a75 (このIDを非表示/違反報告)
ますかっと.(プロフ) - 華凛さん» ずっと読んでくださって、沢山コメントありがとうございました！ (2018年4月7日 21時) (レス) id: 55961f6a75 (このIDを非表示/違反報告)
陽歌__ .｡.:*(プロフ) - 完結おめでとうございます！！もう、凄い面白かったです^ ^ 受験頑張ってくださいね！ (2018年4月1日 10時) (レス) id: 61eed11da1 (このIDを非表示/違反報告)
あゆ(プロフ) - ぐわぁぁぁぁぁぁ！！終わってしまったぁぁぁぁ！！悲しい(T-T)凄く面白かったです。また新作出来たら飛んでやってきますんで！！ (2018年4月1日 5時) (レス) id: a9e50c2210 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ますかっと. | 作成日時：2017年12月7日 23時
