検索窓
今日:17 hit、昨日:8 hit、合計:311,040 hit

4 ページ4

「ほら、望!」




私も無事終えて、電車で助けてくれた人の番、
望って言うのかな?


「…小瀧っす、」






ペコってして、少し可愛いな、なんて思ってしまった。

自己紹介も無事に済んで、みんな打ち解け始めてる。


「いや、マキちゃんの声可愛い!」



相変わらず、小瀧くんとは話せないけど。
気にしない気にしない、って気にしてないフリをする。
本当は話したいけど。

みんなの歌を聴きながらマラカス振ってると、ふと隣の藤井くんと目が合った。




「なーAちゃん彼氏おるん?」





「い、いません…」





び、びっくりした〜…

やっぱり男の子に免疫なくて、心臓に悪いなぁって、思ってるのがバレないように目を逸らす。




「えー、可愛いのに!なぁ望?」



「…別に」




私を挟んで会話する2人。
小瀧くんの方見ても全く目が合わない。




「あの…小瀧くん、」



このままじゃ嫌だから、せめてこの機会をちゃんと利用しないと!
私の中に秘められてた謎の勇気が働く。




何も言わずに顔だけこっちを向いた。




「あの、連絡先…よかったら教えてください!」








男の子の連絡先なんて自分から聞くの初めてなのに意外とすんなり言えた。





「なんで教えなあかんの」




やっと目が合ったのに、「これ以上関わるな」って言われてるような気がして、次の言葉が出てこない。

でも言わないと、せっかくのチャンスだから。


「…知りたいなぁって思ったんです!
でも、大丈夫です」



ぐっと涙を堪えて溢れ出したら困るから、慌てて空のコップを手に持って部屋を出る。



…どうしたの、私!



なんか意外と積極的だし、グイグイ系で自分でも驚いてる。
下手したら嫌われちゃいそうだけど…

色々考えながらも、ドリンクバーに向かった。





「今日神ちゃんとか女子と遊んでるんっしょ?」




背後から聞こえてきた会話。

確かマキちゃんのバイト一緒の神山くんも「神ちゃん」とか言われてたような気がする。

いや、でもどこにでもいるか…まさかまさか、



って思ってそのまま飲み物を選んでたら、男の人が隣に来て、視線を感じる。






「あれ、この制服…言ってたやつちゃうん?」



なんか近くでコソコソ話されてるけど、普通に聞こえる。

え、まさか私の制服のことですか?

なんて、聞けるわけもなく、急いで飲み物を注いで部屋に戻ろうとした。





「ちょっと、待って」

5→←3



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (534 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1517人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ますかっと.(プロフ) - 陽歌__ .。.:*さん» ありがとうございます!頑張ってきます(^^) (2018年4月7日 21時) (レス) id: 55961f6a75 (このIDを非表示/違反報告)
ますかっと.(プロフ) - 小瀧。さん» 早く書きたいです〜!受験生なってきますね!ありがとうございました (2018年4月7日 21時) (レス) id: 55961f6a75 (このIDを非表示/違反報告)
ますかっと.(プロフ) - 華凛さん» ずっと読んでくださって、沢山コメントありがとうございました! (2018年4月7日 21時) (レス) id: 55961f6a75 (このIDを非表示/違反報告)
陽歌__ .。.:*(プロフ) - 完結おめでとうございます!!もう、凄い面白かったです^ ^ 受験頑張ってくださいね! (2018年4月1日 10時) (レス) id: 61eed11da1 (このIDを非表示/違反報告)
あゆ(プロフ) - ぐわぁぁぁぁぁぁ!!終わってしまったぁぁぁぁ!!悲しい(T-T)凄く面白かったです。また新作出来たら飛んでやってきますんで!! (2018年4月1日 5時) (レス) id: a9e50c2210 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ますかっと. | 作成日時:2017年12月7日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。