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最近、小瀧くんと会えて、
しかも、家まで送ってくれて、
もう、片思いで満足。
十分。


「あ?!おい、もう一回言ってみろやっ!」


コンビニの前に集団がいて、
いかにも、不良みたいな。


「あの、だから…」

よく見れば、母校の中学生の生徒の女の子2人が絡まれてる。




「あ、あのっ」

勝手に体は動いてた。


「…あ?」


こっちを見た男の人は、見たことある制服着てて、
一瞬で心臓が高鳴る。


「…怖がってるんで、やめてもらえませんかっ」


小瀧くんだったら、助けてる。


「はぁ?関係ねぇだろ、なあ!」


そう思ったら、勝手に動いてて。


「わっ…」



突き飛ばされて、ゴミ箱にぶつかる。


「女のくせに、偉そうにしてんじゃねぇよ」


軽くバッグを蹴られて、コンクリートに前から倒れて、手を擦りむいて血が出てきた。


「おいおい、もう終わりかよ」

力が入らなくて立てなくて、しゃがみ込んだ私の顔を覗いてきた。



「まぁ、女だし、遊んでくれたら許してやるけど」

笑って、タバコを吸い出した。
距離が近いから煙を吸い込んで、息苦しいし、臭い。

最近いいことばかりで、悪いことが起きるのなんて、しょうがないけど、
でも、やっぱり怖い。



「あれっ中学生相手に高校生が何してるん?」


掴まれた腕は急に離されて、よろけた体は、誰かに支えられた。



「藤井っ…いや、こいつらが年下のくせに生意気言ったから腹立ててたんだよ」







中学生の子の前に立ったのは、やっぱり知ってる藤井くん。
だから、少し期待したのかゆっくりと顔を上げれば、私の心臓は早く動き出した。


「こ、小瀧…違うぜ?その子は関係ないくせに口出ししてきてさ」


やっぱり呆れられちゃうことしかしてない私は、
小瀧くんの眼中になんか入ることはない。
そう思った。


「…で?」


「いや、だから…」


さっきと変わって焦った顔をしたさっきの人。
リーダー的な人なのかな。



「…こいつに、何したん。」


小瀧くんが近づくと、私を囲んでいた人達も私から少しずつ離れる。

「別に何もしてねぇよ!…なぁ?」



さっきとは打って変わって弱腰になる5人。
顔を合わせて笑ってる。
怖くて震える手を握りしめる。
見たくても、泣いてるのがバレたくなくて俯いた。
泣いたら、また迷惑かけちゃう…
少し顔を上げると一瞬だけ小瀧くんと目が合って、小瀧くんは眉間に皺を寄せた。

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ますかっと.(プロフ) - 陽歌__ .。.:*さん» ありがとうございます!頑張ってきます(^^) (2018年4月7日 21時) (レス) id: 55961f6a75 (このIDを非表示/違反報告)
ますかっと.(プロフ) - 小瀧。さん» 早く書きたいです〜!受験生なってきますね!ありがとうございました (2018年4月7日 21時) (レス) id: 55961f6a75 (このIDを非表示/違反報告)
ますかっと.(プロフ) - 華凛さん» ずっと読んでくださって、沢山コメントありがとうございました! (2018年4月7日 21時) (レス) id: 55961f6a75 (このIDを非表示/違反報告)
陽歌__ .。.:*(プロフ) - 完結おめでとうございます!!もう、凄い面白かったです^ ^ 受験頑張ってくださいね! (2018年4月1日 10時) (レス) id: 61eed11da1 (このIDを非表示/違反報告)
あゆ(プロフ) - ぐわぁぁぁぁぁぁ!!終わってしまったぁぁぁぁ!!悲しい(T-T)凄く面白かったです。また新作出来たら飛んでやってきますんで!! (2018年4月1日 5時) (レス) id: a9e50c2210 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ますかっと. | 作成日時:2017年12月7日 23時

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