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そこには藤井くんと小瀧くん。
制服姿、相変わらず似合う。
「何、学校こっちやっけ」
藤井くんに言われて、「いや今日はちょっと用事で…」と濁して返す。
なんで濁す必要があるんだろう、私の片思いなのに。
なぜか知られたくないと思って正直には言わなかった。
「あー、デートか！さっきの男と」
藤井くんのニコニコとして言った言葉にびっくりして、でも小瀧くんまで見るとは思ってなくて焦る。
「いや、照史くんの彼女のプレゼント選びに行ってた、だけです」
嘘つくわけにもいかず、そう言った。
「へー！ならAちゃんフリーなんや」
果たして藤井くんはわざと言ってるのか、知らなくて言ってるのか。
私は一応小瀧くんに告白したのに、小瀧くんの前で恋愛事情についてあんまり話す気にもなれない。
振られちゃうかもだし、
「あ、俺用事あるから降りるわ！ごゆっくり」
２つ前の駅で降りた藤井くんのせいで、気まずい雰囲気になって小瀧くんと2人きり。
「…」
当たり前に沈黙で、私も諦めて黙る。
早く、降りて挨拶しよう。
最寄りの駅に着いて、降りようとすれば、重なった靴の音。
「…小瀧くん？」
隣を見れば、小瀧くんもホームに降りていた。
「…送る。」
そのまま階段を上っていくので慌てて私も駆け上る。
小瀧くんに私はどう思われてる？
気になって仕方ない質問の答えはいつか聞けると信じてる。
少しずつ縮まってるような気がした距離に嬉しくて嬉しくて、まだまだ諦められなくなる。
「…照史ってやつ、彼女おるんやろ」
「…います」
照史くんの名前が小瀧くんの口から出てくるなんて、さっきの話聞いてくれてたんだ。
「好きちゃうやんな、」
「え…？」
ノールックの質問の意図を私はまだ分からない。
予想もできない。
「好きじゃない…」
タイミング良く着いた家の前で、小瀧くんは少し立ち止まっていた。
「ありがとう、じゃあ…」
「なぁ、」
家に入ろうとすると、声をかけられた。
「待ってるんやけど。電話」
この前聞いた番号はまだ連絡できていなくて、
思い出して慌てて確認するように携帯を開く。
ボタンを押せば、鳴った小瀧くんの携帯。
「今日は…ありがとうっ」
目の前にいるのに電話越しに話すなんて変な人だって笑われちゃうかな。
「…ん、じゃあな」
小瀧くんは元来た道を歩いて行った。
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ますかっと.(プロフ) - 陽歌__ .｡.:*さん» ありがとうございます！頑張ってきます(^^) (2018年4月7日 21時) (
レス) id: 55961f6a75 (このIDを非表示/違反報告)
ますかっと.(プロフ) - 小瀧。さん» 早く書きたいです〜！受験生なってきますね！ありがとうございました (2018年4月7日 21時) (レス) id: 55961f6a75 (このIDを非表示/違反報告)
ますかっと.(プロフ) - 華凛さん» ずっと読んでくださって、沢山コメントありがとうございました！ (2018年4月7日 21時) (レス) id: 55961f6a75 (このIDを非表示/違反報告)
陽歌__ .｡.:*(プロフ) - 完結おめでとうございます！！もう、凄い面白かったです^ ^ 受験頑張ってくださいね！ (2018年4月1日 10時) (レス) id: 61eed11da1 (このIDを非表示/違反報告)
あゆ(プロフ) - ぐわぁぁぁぁぁぁ！！終わってしまったぁぁぁぁ！！悲しい(T-T)凄く面白かったです。また新作出来たら飛んでやってきますんで！！ (2018年4月1日 5時) (レス) id: a9e50c2210 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ますかっと. | 作成日時：2017年12月7日 23時
