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「プレゼント選んでほしいねん、一緒に!」
と、デパートにやってきたのはいいけど、
地味に学校以外に照史くんと行くのは初めてだし、
しかも2人きりだし。
「彼女さんって…」
さっきからどうしても気になる事を訊く。
「…さっちゃん、やけど」
「えっ!」
またまた出た大きな声に口を手で押さえた。
「お前は、失礼やっ!」って笑われたけど、意外でしかないもん。え、だってさっちゃんこの前のカラオケ来てたし、照史くんの事好きなんていう素振り一回も見てない。
「なんか、明日皆に言う言うてたわ。
恥ずかしいらしい」
って乙女なさっちゃん。
さっちゃんはてっきり藤井くんとか好きなのかなとか勝手に思ってた。
「んー…で、コスメって何がええん」
「…へ?」
コスメ?
デパートコスメって、照史くんの女心を知り尽くしてるようなチョイスに驚かされる。
「え、あかん?」
「いやっ全然良い!」
デパートコスメって貰って嬉しくない人いない、
とりあえずぐるっと一周して、気に入ったお店に入る
「え、何色がええの?」
赤やオレンジ、ピンク色とか迷わせるルージュの色は女の子は選ぶ時間はとてもかかるし、とても幸せだし。
「それは、彼氏が…決めなよ」
「あー…じゃ、コーラルとか?」
おぉ、センス良いなぁ…と思いながらレジに並ぶ照史くんを待つ。
赤よりオレンジよりコーラルなのか…となんか好みも分かって面白かった。
「なに、笑ってんねん」
「いや?照史くんのセンスがなかなかあるなぁって」
そう言えば、「ほんまに?」って嬉しそう。
「お前も、なんか奢るけど?」
ってイケメン発言に目を輝かせるけど、流石にデパコスは頼めないから、近くのプラザに入ってコスメを選ぶ。
「え、こんな値段ちゃうん」
「うん、まぁ彼女にはあれでいいの!」
色々びっくりしてる照史くんの反応が面白い。
きっと、もうこうやって男の子とコスメ選ぶこともないんだろうなぁって。
「ありがとうなー」
結局無くなりかけのアイシャドウ買って貰って、得した気分。特に私は何もしてないのに…なんか申し訳ない。
「いや、全然!渡すの楽しみだね」
「お前面白がってるやろ!」
電車の中で楽しく話してると照史くんの降りる駅が先に来て、「じゃあね」と別れて、1人になってドアにもたれる。
「Aちゃーん」
携帯を見てたら、不意に現れた顔に思わず目を見開く。
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ますかっと.(プロフ) - 陽歌__ .。.:*さん» ありがとうございます!頑張ってきます(^^) (2018年4月7日 21時) (レス) id: 55961f6a75 (このIDを非表示/違反報告)
ますかっと.(プロフ) - 小瀧。さん» 早く書きたいです〜!受験生なってきますね!ありがとうございました (2018年4月7日 21時) (レス) id: 55961f6a75 (このIDを非表示/違反報告)
ますかっと.(プロフ) - 華凛さん» ずっと読んでくださって、沢山コメントありがとうございました! (2018年4月7日 21時) (レス) id: 55961f6a75 (このIDを非表示/違反報告)
陽歌__ .。.:*(プロフ) - 完結おめでとうございます!!もう、凄い面白かったです^ ^ 受験頑張ってくださいね! (2018年4月1日 10時) (レス) id: 61eed11da1 (このIDを非表示/違反報告)
あゆ(プロフ) - ぐわぁぁぁぁぁぁ!!終わってしまったぁぁぁぁ!!悲しい(T-T)凄く面白かったです。また新作出来たら飛んでやってきますんで!! (2018年4月1日 5時) (レス) id: a9e50c2210 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ますかっと. | 作成日時:2017年12月7日 23時