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「A帰ろ!」

「うん、マキちゃんバイト?」


「そーなのよー」ってどこか嬉しそうなマキちゃん。
マキちゃんのバイト先と帰り道の方向は同じだから、言うなら今がチャンス。



「あのね、マキちゃん」

「ん?」


靴を履き替えて、昇降口を出る。
少し緊張してきた。


「この前のカラオケにいたの。
この前話した電車の、人」

「…えっ!?」



と、なかなかのボリュームで言うマキちゃん。
周りの人もちょっと見てきた。


「だれ、誰!藤井流星?!あの隣にいた!」

「いや…逆の、方」


やっぱり、小瀧くんとは思われないのかな。
肩を揺らされながらもそう答えるとパッと離される。



「うっそ、イケメンだ!
小瀧くんだっけ、待って…そういえば神山くんがさ、『Aちゃんに何か聞いてへん?』とか訊いてきたもん!そう言う意味か!」




って神山くんがそんなこと言ってたの初耳だし、
「早く言ってよー」って言われる。
ちょっと気持ち的に軽くなった。




「え、じゃあこの前帰った時まさか…」

って言われて頷くと、「きゃー!おめでとう!」ってちょっと早い。
おめでとうまでは行ってないんだなぁ。




「付き合ってないよ、」

「あ、そうじゃん!告白の返事は?訊いた?」


自分でも忘れてたくらいだった、

「いや…」


あれから怖くて返事は聞けてない。
だってもし断られたら、多分もう会えなくなる。


「はぁ!?普通するでしょ、向こう礼儀がないね。神山くんに言っとくよ!」

「え、いいっいい!」


首を振ると、
「うーんわかったけど…」って言ってくれた。
このまま、仲良くなれたらそれだけで良かった。



「…ん?待って!ってことは、神山くんヤンキーなの?!」

「えっ…あ。」



マキちゃんは「うわぁ、」ってショックがりながら私に手を振ってバイト先のお店の方向に歩き出した。

申し訳ないことしたなぁ、
でも、嬉しかった。
やっと、相談できる!




「あ、ちょっとAええとこおった!」

「あれ照史くん、部活は?」

駅のホームにいたのは照史くん。
今日サッカー部ないのかな。

「いや、オフやねんけど…今暇やんな?」

「…え」


そう言って、そのまま今来た電車に引っ張られて乗せられた。
家とは全然逆方向の電車に。



「実は、俺最近彼女できてんやん、」

「えっ?!」

電車の中にも関わらず、なかなか大きな声が出て慌てて手で口を抑える。

「お前失礼やな」

って笑われた。

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ますかっと.(プロフ) - 陽歌__ .。.:*さん» ありがとうございます!頑張ってきます(^^) (2018年4月7日 21時) (レス) id: 55961f6a75 (このIDを非表示/違反報告)
ますかっと.(プロフ) - 小瀧。さん» 早く書きたいです〜!受験生なってきますね!ありがとうございました (2018年4月7日 21時) (レス) id: 55961f6a75 (このIDを非表示/違反報告)
ますかっと.(プロフ) - 華凛さん» ずっと読んでくださって、沢山コメントありがとうございました! (2018年4月7日 21時) (レス) id: 55961f6a75 (このIDを非表示/違反報告)
陽歌__ .。.:*(プロフ) - 完結おめでとうございます!!もう、凄い面白かったです^ ^ 受験頑張ってくださいね! (2018年4月1日 10時) (レス) id: 61eed11da1 (このIDを非表示/違反報告)
あゆ(プロフ) - ぐわぁぁぁぁぁぁ!!終わってしまったぁぁぁぁ!!悲しい(T-T)凄く面白かったです。また新作出来たら飛んでやってきますんで!! (2018年4月1日 5時) (レス) id: a9e50c2210 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ますかっと. | 作成日時:2017年12月7日 23時

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