ONEPIECE FILM R=͟͟͞͞E=͟͟͞͞D=͟͟͞͞ BLACK (ページ7)

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第　七　話ページ7

『ウタ、やめて！』

｢だって！Aが遊んでくれないのが悪いんでしょ！！！｣

こうなったのは数分前の事。

無事、傷も治ってきた頃。
まだ安静にしてろ、とホンゴウに釘を刺され、部屋で寝ていた時だった。

突然扉が開き、ウタが中に入って来た。

｢A！鬼ごっこしよう！｣

『……僕、ホンゴウに安静にしろって言われてるんだ。ごめん、ウタ。出来そうにないや』

｢でも傷は治ってるんでしょ？なら出来るじゃない！｣

『また傷が開く可能性があるからダメなんだよ』

｢嘘つき！大丈夫そうじゃん！｣

『だから、ダメなんだってば』

｢ッ～いっつもAはわたしの事なんか後回し！！！｣

その言葉はAに深く突き刺さった。

『(＿＿＿後回し？)』

Aの顔は険しくなる。
ウタも負けじとAを睨みつけた

｢曲ばっか作って！！！いい曲でも無いくせに！！！！｣

『……、ウタ。』

ウタは傍にある机に置いてあった楽譜を手に取った。

｢こんなもの～！！｣

『ウタ、やめて！』

｢Aが遊んでくれないのが悪いんでしょ！！！｣

Aの目の前でウタはその楽譜を引き裂いた

『あ……、ぁ』

Aside

何でよりにもよってその楽譜なんだ。

その楽譜は

僕が一番最初に書いた楽譜。

シャンクス達と一緒に歌って

皆で笑って

『何で、』

呆然としている僕を置いてウタは部屋を出て行った

その曲が

一番大好きな曲だった。

妹が出来る前まで

皆で一緒に歌っていた大事な曲。

それを

妹に破られるなんて

ウタはいっつも僕から奪ってきた

奪って

奪って

奪って

それでも

我慢してきたのに

｢シャンクス！遊ぼ！｣

｢よし、わたしが歌ってあげる！｣

｢皆、大好き！！！｣

｢"わたしは赤髪海賊団の音楽家だよ！"｣

『………』

僕、悪いことしたかな？

ウタを羨ましいと思っちゃダメだったかな

だってこんなの

こんなの……

破られた楽譜を拾うと

涙が零れる

楽譜は涙で濡れて

文字すら見えなかった

＿＿＿＿＿＿＿

早くRED要素を入れたい