stpr！BL（リクエストあり）

さとなな　「傍に居たかった」 ページ17

さとみside

今日はなーくんとお出かけの日！
最近忙しくてなかなか二人で遊べなかったから嬉しい

な「さとみくん！ケーキ食べたいなぁ♪」

この人が俺の大好きな人
天使みたいだろ？可愛いだろ？
俺は今、最高に幸せだ

「いいよ」
「やった！さとみくんの奢りね！」
「ハイハイ」

そのあと二人でケーキを食べたり、ブラブラして過ごした
てを繋ぐと少し紅くなる顔がいとおしい
この時間がずっと続けばいいのに・・・

な「さとみくん？信号青だよ？」
「へっ？あ、ゴメン」
な「ははwww」

俺はこの笑顔を守れなかった




キキーッ


ドンッ



鈍く重たい音がその場に響いた

微かに聴こえる呻く声は、俺には届かなかった

「・・・なーくん」
「なーくん！」

知らぬ間に落ちた涙は、冷たかった

「ウワァアアアアアアアアア！！！！」

俺はその場で声をあげて泣いた
守れなかった自分が悔しくてたまらない

近くなる救急車のサイレンが俺を正気に呼び戻す

降りてくる救急隊員に必死に頼んだ

「お願いします！この人をォ・・・この人を！助けて！」

救急隊員は頷くと病院を教えてなーくんから引き離した



お願い・・・死なないで・・・！

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