前前世から(転生) (ページ4)

今日:1 hit、昨日:2 hit、合計:5,510 hit

飛ばすぜーページ4

「燭台切さん探してる。あの子供にこれ渡してくれって」
ヒラヒラと乱は紙を見せると、鶴丸はひったくった

「光坊のやつ、またお節介焼いたのか、、」

呆れた様に鶴丸が言うと、光忠さんが、え？よんだー？とこちらに来た。
乱は紙の事だけ伝えて、去っていった

「あはは、、、、ごめん、鶴さん」

光忠が気まずそうに笑うと、
「まぁ、光坊が決めた事だしなぁ、、しょうがないなぁ」

そう、鶴丸は光の無い目で去っていった

それを光忠は見送ると、自室に戻った

数日後、１週間、１ヶ月、本当にあの子供は部屋から出てこない。
こんのすけに仕事や書類の処理は出来ているのか聞くと、ちゃんとやっているらしい。
出撃命令も、遠征も、演練も、あの子供はわかっていて行かせていない。
その事に、皆が前の主と違うのか、、と思い始めた時

それは、１ヶ月と少しが経った事だった
「蒼空さんーーー！？」
という、こんのすけの声が聞こえた
蒼空、とはあの子供の名前だろうか、と、鶴丸は思う、自分が外に出ていて聞こえただけなのか、皆は反応する様子がない。

放っておくのも気が引けるし、寝覚めも悪い、それに、光忠を治してくれたしな。

折れかけの光忠を治してくれた事には多少感謝していた鶴丸は、離れへ向かった

「どうしたんだ、こんのすけ」

そう、離れの部屋にノックもせず入ると
「鶴丸国永殿！失礼を承知でお願い致します！蒼空殿を、あるじ、あの幼子を助けて下さい。」

そこには倒れている子供と、山積みの書類があった

そういうことか、まさか本当に本人がしているとはな。子供を抱きかかえ、こういうのは薬研と一期だろう、と、藤四郎の部屋へ向かう。
あいつらは前の主への恐怖は強かったが、この子供に対しては手入れしてもらったし、その時に良い人だ。と認識したようで、敵対心はあまりない様だし

って、なんで俺が気を使ってんだ？

寝言なのか、熱に浮かされているのか
時々、ましゅー、、りつかさん、、ろまん、、等と名前を呼ぶ声が聞こえる