【桜蘭高校ホスト部】至って普通の男子生徒は双子に懐かれているようです【男主】

１８。特待生と普通の子と落し物＿優しさ ページ20

〜ハルヒside〜

貴『…そっか、気をつけろよ』

A先輩はそう言って、次の指名客のところへ行った

本当は教科書にカッターの刃がはさんであったんだけど…

まだイジメと断定するのは早いし

証拠もないし…

教科書がびしょぬれだったり上着にマチ針刺さってたりするけど…

しかし…

これはさすがに…

池に自分のかばんが投げ込まれている

財布も入ってるんですけど…

仕方ない…拾いに…

トン

ﾊﾙﾋ「あ、スミマセ…」

誰かにぶつかった

綾小路「あら…庶民の…」

ぶつかった相手は先輩のお得意様だった

綾小路「環様のおかげで小奇麗になれて良かったわねえ？パッと見うちの生徒みたいよ？」

いきなりなんなんだ←

人をいきなりディスるだなんて←

綾小路「ついでに育ちの悪さも直したらいかが…？クス」

そういって立ち去る綾小路

ﾊﾙﾋ「…」

おそらく

犯人はあの人なんだろうけど

理由はともかく先ずは財布だ

急いで池へ向かうと

貴『…』

A先輩が池の前に立って落ちている荷物を見ていた

ﾊﾙﾋ「A先ｐ…」

名前を呼ぼうと声を出した瞬間

いきなり上着を脱いだA先輩

ﾊﾙﾋ「！！？？！？！」←

シャツの袖を捲り上げ靴を脱いでズボンも捲り上げる

いったい何を…

バシャーン

呆然と見ていると、いきなり池に飛び込んだ

ﾊﾙﾋ「えぇ！？A先輩！？何をしてるんですか！？」

思わず大声を出して呼び止める

貴『ん？あ、ハルヒだー。これもしかしてお前の荷物？』

ﾊﾙﾋ「あ、えぇ…まぁ…」

貴『これだけぬれてたら乾かすの大変だぞー早く拾わないと、な？』

何も聞かず自分の荷物を拾ってくれるA先輩はとても優しい

貴『ハルヒー！あらかた拾ったけど無い物あるかー？』

ﾊﾙﾋ「あ、今行きます！」

見に行くと財布だけあらず←

そのことを告げると

貴『オッケー、探すぞー！』

そう意気込みまた池に戻るA先輩

ﾊﾙﾋ「じ、自分も探します！」

池に入ろうとした瞬間

環「こらー！部をサボって水遊びとは素敵な趣味だな、A、ハルヒ？」

しまった、忘れきってた

貴『げ、環；』

環「げ、とはなんだ！あ？何おまえ、鞄ぬらして？Aのではないな？」

ﾊﾙﾋ「あ、自分のです。ちょっと落としてしまって…」

貴『あと財布だけなんだよなぁ…』

環「それで、Aが探してるのか？お人よしだなぁお前は」

貴『誰かのだったら困ってるだろうなぁと思って』

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