◆頑張れなんて言わないよ◆２ 〜病系〜 Sakurai

＃23 和也side ページ2

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A「も・・・、大丈夫」

 
体を起こして無理矢理立ち上がろうとする君に
 
翔さんが「まだ寝とけ。」って言ったけど、
 
俺は考えるより先に体が動いてて、Aちゃんをヒョイッと抱えた。

 
思ってた以上にAちゃんは軽くて、
 
思わず『軽いんだね(笑)』と笑った
 
Aちゃんはやっと自分の状況に気づいたみたいで、
 
“お、降ろして下さい!!”って顔を真っ赤にしながら抵抗するけど、
 
不覚にも翔さんが、ここにいるのに“かわいい……”と思ってる自分がいた
 
自分でも顔が熱くなるのがわかってプイッとAちゃんから顔を逸らした
 
Aちゃんは、抵抗してるつもりかもしんないけど、
 
俺には全然関係なくて、そのまま階段を下りた
 

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下に下りると、みんながすごいびっくりした顔で見てきたけど
 
そんなの気にしないで、とりあえずAちゃんをソファーに降ろした
 
真っ赤になった顔を両手で隠して動かなくなった
 
みんなが“どうしたの?”って顔で俺を見る
 
俺は答える代わりに、ンフフッと笑ってAちゃんの頭をワシャワシャと撫でる
 

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あー、俺、気づいちゃったわ・・・
 

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俺、Aちゃんが
 
 
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好きだ………


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