無機質ガールに春が来る (ページ3)

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『おはよう、A』

「おはよう」

隣を鼻歌まじりで歩くミンギュ

(花が飛んでる、、)

『ミンギュってさ、何気にモテるよね』

「うん、そうなのだよね」

『Aさん、喋り方気持ち悪いけど

ミンギュは
優しいし

「うん」

人なつっこいし
「うん」

笑顔がかわいい
「うん」

そりゃモテるよね～』

若干、毒を吐きつつ話すのが
友人のミナ。

そうなんだよな、

だから何故
こんな無表情でなんの面白くもない
可愛気もない私なんだろうか、、

『あーーーーー！ミンギュまた何か貰ってるー！』

『なにぃ？！』

『調理実習の余りだって、クッキー！』

うるさいスングァン君、ソクミン君。

SG『なんでお前ばっかモテるんだよぉぉ！ズルいよぉ！』

『え？別にモテてないでしょ？』

SM『お前はそんなんだからモテねぇんだよ、
なんだよリンゴ前髪って』

SG『えぇ！ダメなの？！リンゴ！』

SM『ダメだろ』

--パチッ

ミンギュと目があった。

彼はヘラッと八重歯を見せて笑った。

(また耳としっぽが見えるよ、、、)