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第十話 ページ12

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「俺と木下はまだ恋人とかそんなんじゃない!
えーと…友達。忘れ物してたから返しただけだ…って日向!!何だその視線!!止めて!」

「えー!!嘘くさいっすよそれー!」


すると影山くん(名前聞いた)が口を開く。


「…頑張ってください」

『え、何が…』


急に真剣な面持ちで私にそう言うものだから、私は思わず後ずさり。睨まれているみたいだ。

すると日向くん(同じく名前聞いた)は影山の背中をバシィン!と良い音を立てながら叩いた。


「何言ってんだよ影山!
頑張るも何もそういう関係じゃねぇだろー!」

「まあな」


すると軽く会釈をしてコートに戻った二人。
何かコソコソと話している。

声は聞こえないが、日向くんは影山くんに何か言われた瞬間に顔を真っ赤に染めた。

影山は菅原をチラリと見ると、菅原はニコッと爽やかな笑顔で返している。


…意味が分からない。



.



俺は先輩の言葉をハッキリと覚えている。
「"まだ"そんな関係じゃない」と。恋人になりたいかどうかは別にして、先輩は木下さんと仲良くなりたいのは明白であった。

日向はアホだから多分分かってないだろう。

だから、頑張って下さい、先輩。

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作者名:目玉焼き | 作成日時:2019年1月25日 21時

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