鬼が二匹 ページ4
貴方side
？「ねぇ。」
『...何だ。』
俺は警戒しながらも人間に話し掛ける。服装からして軍人か？
？「あ、いきなりごめんね。此処に鬼って居ない？」
『鬼..？何故そんな事を聞く。』
？「いや、此処には鬼が住んでるって言われててね。俺はちょっとその鬼を探している途中なんだ。」
鬼を探している？何故此処に俺が居ることがバレているかは後で考えるとして、鬼を探していると言うことは血を取るためか？
『...此処には俺しか居ないし、鬼などはいない。』
？「...此処は君一人しか居ないの？」
少し考えた後にそう言う軍人さんに目をやり、心の中で溜め息をつく。
『あぁ。俺しか居ない。後は見ての通り動物達だけだ。』
ひとらん「そっか。...あ、俺はひとらんらん。長いから略して呼んでいいからね。」
そういって、ひとらんらんはマスクを下にずらし微笑む。
『...何者かも解らない俺に名前等教えて良いのか？』
ひとらん「大丈夫。君なら大丈夫だと思うから。」
『ふはっw、何だそれ。俺はAだ。好きに呼ぶといい。』
あぁ、やはり人間は面白い。こういう風に話すのは久々だから余計に嬉しいな。
ひとらん「Aね、解った。」
『..そうだ。此処からは早く出た方が良いぞ。危険だからな。』
ひとらん「それならAも危険でしょ？」
『俺は自衛が出来る。それに動物達にも好かれているからな。』
ひとらん「...ならAと一緒に居たら大丈夫じゃん。」
そう言って、腕を組んでは俺の隣に座ってくる。
『いや、まぁ。そうなんだが、俺は昼から用事があるからな。』
ひとらん「..そっか。なら昼まで一緒に居てよ。Aが用事の時になったら帰るから。」
『...まぁ、そう言う事なら。』
ひとらん「本当!?ありがとう！」
そう言って、ひとらんはとても嬉しそうに微笑んだ。
『...鬼懐っこい人間も居るものだな。』
まぁ、俺が鬼だと言ったらすぐに逃げるだろうがな。
ひとらん「ん？何か言った？」
『...いや、何でもない。そろそろ昼が近いし、森の事について話ながらでも帰るか。』
ひとらん「うん、解った！」
そう言って、ひとらんと俺は立ち上がり家に向かって歩きだした。
あぁ、俺は本当に人間には弱いなぁ。
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シルト・メーチ(プロフ) - 突然申し訳ありません。私シルト・メーチともうする者です。コメント欄にて、この作品と私の作品の設定がよく似ているとの報告を受けました。他の方からも内容も遠回しながら似ている点がある、との報告も受けました。宜しければご確認のほどよくお願い致します。 (2017年6月14日 16時) (
レス) id: 74fe746aad (このIDを非表示/違反報告)
ザクロ(プロフ) - 突然のコメント失礼します。似たような設定を見かけたことがありまして…作者が違いましたので、もしかしたら…と思い、ご報告させていただきました。気のせいでしたら申し訳ございません。 (2017年6月14日 0時) (レス) id: 5b8e83878e (このIDを非表示/違反報告)
輔雪月(プロフ) - わざわざ御注意をありがとうございます！お陰さまで報告されないですみました。 (2017年6月12日 21時) (レス) id: da2931f769 (このIDを非表示/違反報告)
椿(プロフ) - 急なコメント失礼します。実在するサイト、また人物やその団体、漫画、小説、アニメ、ゲームなどのキャラクターを使用した作品の場合、オリジナルフラグをお外しください。違反報告されてしまいますよ。 (2017年6月12日 14時) (レス) id: 70ed70658f (このIDを非表示/違反報告)
月白(プロフ) - 実在の人物やグループ、団体を使用されていませんか？使用されているならオリジナルフラグをはずしてください。 (2017年6月12日 13時) (レス) id: 3f837ec5af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：輔雪月 | 作成日時：2017年5月27日 23時
