探偵の娘と恋する契約期間。 (ページ6)

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彼女をそっと寝室のベッドに降ろしたがいまだに起きる気配はない。
起こすのも可哀想なので雨が降り出す前に彼女をそっと起こそう。
　彼女は洗濯物のことをやけに気にしていたし。

そぉ考えながらブランケットを取り出し、リビングのソファーにそっと体を沈めた。

　肌寒さで目を覚ますと見覚えのある天井。
でも少し違うのは部屋の家具やカーテン、
知っている部屋の造りなのに知らない部屋の違和感に少し寝ぼけていた頭がそっと冴えてきた。

　カーテン越しにこぼれる光に足を運び少し厚いカーテンをめくり外を覗くと
普段自分がよく目にするものと全く同じ景色が広がっていた。

『どお言う事？』

　この部屋のたった一つの扉。
きっとこの扉の先にリビングでもあるのだろう。
そう思い扉に手をかけた。

　扉の先にはまたもや私の知っている間取りの部屋。
行ったいどぉ言う事だろう？

　するとソファーから小さな寝息が聞こえ
そっと近づき覗くと見覚えのある金髪。
　それと昨日であったばかりの整った顔があった。

『安室さん？』

　あぁ。そぉいえば昨日彼の車で送ってもらう途中で寝てしまってそれで彼の部屋に運んでもらったのかな？
でもそれにしても気になるのはこの間取り。
　どぉみても私の部屋に似すぎている。

(これは起きたら聞かないといけないなぁ…。)

　と小さな寝息を立てている彼を横目に悪いとは思いつつ冷蔵庫の中身を使わせてもらうことにした。

　簡単な朝食が出来るころにソファーからごそごそと物音がした。
きっと彼が起きたのかな。

安室「んン…。」

　と小さな声が聞こえたのでキッチンからリビングの方へ振り返ると安室さんがソファーに座って頭をかいていた。

『おはようございます。
　昨日お世話になってたみたいなので勝手に冷蔵庫を使わせてもらって軽く朝食を作らせてもらいました。』

　『大丈夫でした？』と微笑んで声をかけると驚いた顔をして
「ありがとうございます」と微笑み返してくれた。