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ぼーっとしていると目の前に車が止まり
中から安室さんが出てきてそっと助手席のドアを開けてくれた。
『あ、ありがとうございます。』
そぉ告げると「いいえ」
と笑顔で呟きそっと扉をしめてくれ
運転席に戻った。
若そうなのに今どき少ない紳士な人だな。
安室「今夜は急にお邪魔してすみません。」
と静かな時間を終わらせたのは安室さんだった。
その言葉に一言「いいえ」と告げ。
安室「ところが桜さんはお付き合いしている方か好いている方がいらっしゃるんですか?」
と言われたので『ん?』っと頭にはてなを浮かべていると
安室さんはまっすぐ前を向きながら
安室「先ほど調理の際大事そうにそのピンキーリングを扱っていたので。
幸せは右から左に抜けると言われているので、右の小指に指輪をはめると幸運を招く。
左の小指にはめると幸運を逃がさない。と言われているようです。」
安室「幸せになりたいときは右手の小指に。
最近は恋愛のお守りとして用いられる事が多いと聞きます。
現にあなたはそっとお守りを包むように右手を包み愛おしそうに見ている。」
「だからそぉ考えてみたのですがどぉでしょう?」っと信号で止まったと同時にこちらに微笑みかけた。
その言葉に私はクスっと小さく笑い
『私の年の離れた幼馴染もそうですがやっぱり探偵さんはよく観察していらっやるんですね』
でも断念と続けた。
『恋のお守りというのは正解ですが
生憎私には恋人も思い人も居りません。
これは私の大切な家族が早くまた一緒に暮らせますようにというお守りなんです』
と告げると。
安室さんは驚いた顔をしてクスリと笑い「では、僕にもチャンスがある。ということですね?」
と思いもしない返事が返ってきた。
茶化すように『からかわないでください、あ、そこを左に曲がってください。』と返した。
『次の電柱を右に曲がって突き当りをまた右に曲がってすぐのところです。』
「了解しました。
でも…」
何かを続けようとして途中で辞めたので『どうしました?』と聞くと。
安室「いえ、ただ僕の住んでいるマンションと同じようなので。
これは運命ですかね?」
と笑った。
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作者名:クロユリ(。・ω・。)ノ? | 作成日時:2017年11月4日 1時