15 ページ16
『すみません4卓のかたですが。
VIPにお席の変更をお願いしたいのですが。』
VIPルームに変えるべくフロントに向かうと
キャスト1「ちょっと!ツバサ‼あんたの彼氏何⁉
初回でいきなりボトル降ろすなんて‼」
キャスト2「しかもあれ4万くらいするやつでしょ?
超若そうなのに初回できてポンんと降ろしちゃうなんて‼」
キャスト2「しかもVIPに変更なんて二人っきりになりたいってこと????」
キャスト1「そんな高いものでもないけどキープボトル降ろすならこれからも来るってことよね‼
めっちゃあんたに惚れてんじゃん‼」
キャスト1・2「「「「「「「「あんなイケメンに‼愛されるなんていいなぁぁぁぁぁああああ‼‼‼‼‼‼」」」」」」」」
興奮気味にフロントにたむろしていた仲のいい子たちが畳みかけるように話しかけてきた。
お願いだから。他のお客さんに聞こえるから。本当マジ辞めて。
あと顔近い。鼻息荒い。可愛い顔が台無しだから。
小悪魔アゲハみたいな女の子がギャル系雌ゴリラになってるから。
キャスト3「ちょっと、そんなに騒いだら店長に怒られるでしょ。」
あ、いつもクールで私たちのお姉さん的存在のキャスト3さんだ。
流石姉さんは違うな。
キャスト3「今私たちに出来ることは彼がVIPに向かうとき、どぅさり気なく彼の匂いを嗅ぐかよ。」
あ...うん...違う。
確かに違うけど違うの………。
姉さんはそんなキャラじゃないのにそぉしてしまうなんて、安室さん最強説。
そっと彼のほうへ振り返ると彼はこちらを振り返っておりいつもの笑顔でにこっと軽く手を振っていた。
その動作に「キャアアアァァ‼‼‼」と女子高生よろしくのきゃぴきゃぴぶりで楽しそうに叫んでいた。
どっかの俳優でも来たんじゃあるないし。
と少し呆れたが確かにあの顔あの声なら仕方ないか。
13人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:クロユリ(。・ω・。)ノ? | 作成日時:2017年11月4日 1時