検索窓
今日:3 hit、昨日:0 hit、合計:3,156 hit

13 ページ14

『バーボン、お好きなんですか?』

 と聞くと彼は少し俯き持っていたグラスを傾けながら

安室「あぁ。これは好き...というよりこのバーボンには少し色々ありまして...」

安室「昔はこの香りが好きで飲んでいたのですが今では色々な気持ちが入り混じっている状況ですし。」

 彼は少し考えこむようなそぶりを見せたがそれもなかったかのようにパッと向き直って
「そういえば」と話を変えた。
 きっと彼も彼なりに多少なりとも悩み何かもあるのだろう。
彼のように整った顔をしていると酸いも甘いも色々な恋をしてきたのだろう。

『そぅですね、味や匂いって色々なことを思い出してしましますしね。』

 と返すと彼はそっと私の顔を見つめ「敬語」とだけ呟き真剣な眼差しからいつもの優しい顔に戻っていた。

『あぁ、そうでした。
 でも透さんだって敬語じゃないですか。』

 と少し拗ねたようにつぶやくとクスリと笑い

「僕のは癖のようなものなのですが...頑張りますね。」

『は…うん!私も頑張る!』

 と言ってみるがいまいちどう言葉を発すればいいのか戸惑う。
 いつもの仕事のようにと、振る舞うことだって出来るのに、安室さん相手だとなんだか言葉も行動も、自分自身がよくわからなくなる。

安室「では、本題に入ろうか。
  僕は桜さんのことを知るためにここに来たんだ。」

 急に口調を変えた安室さんがなんだかいつもと違う雰囲気に感じて少しドキリとした。

『そうで...だった。』

安室「フフッ僕のために頑張ってくれてありがとう。」

14→←12



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (3 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
13人がお気に入り
設定タグ:安室透 , 降谷零 , 名探偵コナン   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:クロユリ(。・ω・。)ノ? | 作成日時:2017年11月4日 1時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。