【初投稿】彼との出会い。 (ページ10)

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しばらくたってページ10

そこから数ヶ月。

新年度になるまで進展なし……っ！！

あれだけ話を聞いてたノーズくんのことも、チアキさんのことも何も情報がなかった。

私は小学6年になった。
去年の末にはY学園の説明会にも行ってみた。

今のところ、私はY学園に行く予定。親にも話したし、一応担任にも言った。

正直、今からもう緊張ばかりである。受験、まだまだ先なのに！！！

でもそれくらい、博打を打ってるということだ。
まさに「一世一代」の言葉が似合うような、ね。

「ここまでして受験するのだから、チアキさんに顔向けできるような技術を持っておかないと」という謎のプライドが働いて、目指すのは芸能基準での合格にした。

幸い、家には親が趣味で使っているアコギがあり、たまに触らせてもらっていた。
おかげで基礎の基礎みたいなコードは弾けるようになっている。Fコードは苦手だけど。

アコギを使って、ソロで……となると、私の頭に浮かんだのは「弾き語り」だった。

ならば、歌の練習をしよう。

愛のためならすぐ行動。これが巳川ココナなのである。