【白鳥沢】養殖女子が天然男子供に敗れた件について。 (ページ3)

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養殖その2。ページ3

え、ちょっと待って？私まだ何も行動起こしてないよ？

この人会うのも話すのも今が初めてだよ？

えーーー？？

「え、あの、気持ちは嬉しいんですけど、いつお会いしましたっけ？」

「昨日だ」

「昨日！？」

え、待ってよ、ん？

私が覚えてないだけなの？いや、私がこんなガタイよし容姿よしの最良物件を見逃すなんてあり得ないし…

「す、すみません…いつお会いしましたか？」

「昨日、校門でだ」

校門…校門って、え、あれ？

「あ、あの、私その時貴方に何しました？」

「抱きついた」

「やっぱりっ！！！」

ああアレなのねあの時なのね！！

『ちょっと今日は気が緩んで思わず白鳥沢のマスコットキャラ(アヒルのようなぶさカワキャラ)に飛び付いてしまったが』
↑コレの時のマスコットキャラだってたんですね！！

いやわかんねーよ！！！

「す、すみませんでした…」

「なぜ謝る？」

「な、なんとなく？」

「そうか」

んんんんやり辛いっ！！

ああクソちょっとでも気を抜いたのがいけなかったのか…

「あ、それで…？」

「マネージャーになってほしい」

唐突だなぁおい。

嫌だよなんでそんな面倒なのやんないといけないんだよ。

「え、その、どうしてですか？」

「人手が足りないからだ」

その理由なのね！好きだからとかじゃないんだね！！

「そ、そうですか…」

「ああそうだ。だから今すぐ体育館に来い」

「え、今からですか？」

「そうだが？」

ちょっと待って、それって拒否権は？

ねぇ私の拒否権はっ！？

「あの～それって断ったりってできない感じですか…？」

「…？断る理由などあるのか？」

なんもいえねぇ…！

くそっ、どうやったら回避できる…どうやったら…

　

　

(とか考えてたら体育館着いちゃうんだもんなぁ…)

有無を言わせない目に大人しく着いてきて、気づけば体育館。

シューズのキュッキュッという音と、ナイッサー、やナイスキーなどの声が聞こえる。

あれ、これってもしかしなくても

「バレー、ですか？」

「ああ」

バレー部員だったんだ。通りでガタイがいいと思ったよ。

でもバレーか…

「あの、私あんまり知識ないので、ちょっと無理かもです…」

「これから覚えればいいだけだろう？」

「えっ」

「最初からできる奴など一人もいない。これからやっていけばいいんだ。俺達もサポートする」

何このイケメン…っ！涙出そう…！(単純)