問いの少女 (ページ3)

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突然の変化ページ3

そんな延々と続くはずの日々は、
ある日崩れ去った。

私はよく本を読むのだが、
いつの間にか活字が踊っているような、そんな感覚に陥り、読めなくなった。

それだけでは無い。
いつも聞いてた音楽も、嫌なノイズばかりになり、聞いているだけで頭がおかしくなる気がする。

人の言葉が、刺さる。
人の感情が、痛い。

本当に、本当に、訳が分からない。
暗闇をさまよっているような、はたまた光の中でもがくような、知らない感覚でいっぱいなのだ。

何故、駅名が読めない？
何故、私はこの道を歩いている？
何故、この世界に生きている？？

何故、私は自分に問いかけている？

何故、何故、何故、何故………
考える度に、今度は息が苦しくなっていく。
喉を空気が通らなくなる。
苦しい、辛い、痛い、重い…

誰か、私の辛さを理解して欲しい。

そんな願いが、パッと、頭の中に現れる。
私は理解と愛を望んだ。
けれども、それが手に入ることは、永遠にないことを知っていて、絶望した。

この世界に生きる意味はなんなんだろうか。

今まで考えたことの無い、いわゆる自ら死にたいと願う願望だった。

しかし、自ら死ぬという行為は、
"世間的に見て"愚かな行為だと言われている。

今更世間体を気にする気もなかったのだが、
どうしてか、愚かな行為はしてはいけないと、
スーパーエゴが言うのだった。

…

とある心理学者は、
人間の深層心理を「エス、エゴ、スーパーエゴ」と言った形で説明したそうだ。

生まれたばかりの人間が持っているのは「エス」、そして成長するにつれて「エゴ、スーパーエゴ」が発達するのだとか。

私もよくわかっていないが、
エスは衝動、スーパーエゴは規範に従う…らしい。

…