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「はい!出来ました!!」
おー!と拍手が起こる。
真っ黒になってた大きなシミは少し濡れてはいるけど分からない程度にはなった。
怪我もなさそうだし一安心
佐久間「Aさんって康二の大学の先輩なんだね!」
私が真剣にシミ抜きをしている間に康二くんが話したみたいだ
「一応そうなんですよ〜康二くんお久しぶりですね」
向井「Aちゃん久しぶりやないか〜! 卒業してから全く大学来ないし寂しかったんやで〜?
前みたいにタメで話してや!ここ楽屋でメンバーしかおらんし!」
「う、うん!了解!
でも私もう戻らないといけなくて!じゃあ!また今度!」
隣にいる翔太の視線が痛くて早くここから出たかった。
小走りで楽屋を出ようとすると
渡辺「話終わってない」
がちっと手首をつかまれた
「なんですか?渡辺さん」
顔を見ると少し不機嫌そうな表情をした翔太
グイッと引っ張られ気づいたら翔太の胸の中にいた。
「ちょっと…!」
体温が上がり、鼓動が早くなる、
この音聞こえてないか心配になる
渡辺「なぁ、A、俺高校の時のあの約束忘れてないから、
あと、シミ抜き、ありがとう
収録終わったら話したいこと山ほどあるからぜってえ逃げんなよ」
そう耳元で言ったと思ったらパッと腕を離して、行けよ、っていう翔太
…そーゆう少し強引だけど優しいところ全く変わってないな
でも
「いや!私仕事あるんで!では皆さん失礼します」
火照って赤くなった顔を見られたくなくてバッと頭を下げて走るわたし
渡辺「おい!…って逃げ足はやすぎるだろ…」
佐久間「え?!2人もなにかあるの〜!?!?」
後ろから佐久間さんの声が聞こえた。
________________
とりあえず元の持ち場に戻った私。
もう最悪だ、あれだけ公私混同禁止って誓ったのに
康二くんならまだしも翔太にもバレた、終わった
涼太くんもバッチリ目が合ったしもうダメだ
「はぁぁぁぁ、ほんとにこれからどうしよう」
とぼとぼ歩いてると目の前からさっきのスタッフさんが
田中「Aさん!さっきはありがとうございました、大丈夫でした?」
「あ!なんとかとれました!あんなでかいシミとったの始めてて緊張しちゃいました笑」
なんて話してると次の撮影に入った。
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作者名:おーか | 作成日時:2021年5月16日 20時