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ごじゅーいち。 ページ4

悠仁「俺は足手纏いかよナナミン。
次はちゃんと連れてってくれ。

「仲間が死にました。でもそこに僕はいませんでした、何故なら僕は子供だからです」

なんてゴメンだ」


『私からもお願い、ななみん』




嘘を付いていることは大体分かってた。

けどあんな事をした、悠仁やナナミンにあんな事をさせた奴がいて、私はその場にいなかった。

殺した人へのせめてもの報いだ。


戦犯は××たい。





七海「駄目です」

悠仁「!」



七海「知っての通り敵は改造した人間を使う。

どうしようもない人間というのは存在します。
この仕事をしてる限り君達もいつか人を殺さなければいけない時がくる。

でもそれは今じゃない。

理解してください」



七海「君達にはこれから吉野順平の監視をお願いします」









『…悠仁』

悠仁「俺は、あんな事をした奴を許せない。
ナナミンの言ってる事は正しいし、飲み込んだつもりだ。

けど!」



ドンッ



悠仁が私を壁に追いやり、両手を壁に付ける。




悠仁「やっぱり、悔しいよ…!」


『…悠仁』



悠仁の俯いた顔をこちらに向ける。
辛そうな顔。私まで苦しくなってくる。



『悠仁は悪くないんだよ。そんな顔しないで。

悠仁の悔しさも辛さも苦しさも、全部分かる。
けど、ななみんが言った通り今私達が行ってもどうにもならない。

今は耐えるしかないんだよ』



私だってこの思いではち切れそうなんだ。
けど、悠仁はもっと辛そうな顔をしている。

私も背負ってあげなきゃ。



『悠仁が辛い時、苦しい時、私が隣にいるから。
私も背負ってあげるから』



じいちゃんとの、約束なんだ。
これだけは守らなきゃ。



悠仁に抱きしめられる。




悠仁「…ありがとう」

『うん。約束、だしね』



背中へ腕を回す。
悠仁の体温が伝わってくる。




(あぁ、暖かい……)









里桜高校に帳が下りた。
奴がそこにいる。


…けど、私が行ってどうなる?

私はななみんに勝てない。ななみんですら勝てなかった相手に私が勝てるか?

…勝てない。


私が行ったところで__



悠仁「A、俺はアイツのところへ行く」

『え、』


悠仁「ナナミンが勝てなかった相手だ。俺一人じゃ勝てない。

巻き込んでも、いいか」



『…はは、もう巻き込まれてるよ。悠仁』









悠仁「どいてくれ伊地知さん」


伊地知「…私達の仕事は人助けです。その中に君達学生も含まれています。

行ってはいけません。虎杖君、Aさん」

ごじゅーに。→←ごーじゅう。



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作者名:おかかかか | 作成日時:2021年3月30日 2時

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