意外な一面 ページ45
竜矢side
写真がばらまかれて、数日。
今人気小説家でモデルのパソコンが、
乗っ取られたって事でかなり話題になり、
当然その話題は、
メンバーの目にも止まったようだった。
岩本side
楽屋の中ではスマホを持ちながら、
キュン死しかけてるのが、俺らだった。
まだ幼さの残る、高校生時代の竜矢。
体操着に身を包み、
汗を服で拭き、腹チラをしていくあのえろさ
高校生とは思えなかった。
大学生になったのだろう、
眼鏡をかけてパソコンに向かう姿や
友達らしき人物達と笑っている姿等、
そこには俺らの知らない竜矢で溢れかえっていた。
出会ってもいなかったのだから、当然だと思う。
それでもモヤモヤは尽きなくて。
『何してんだ、お前ら。』
死にかけてるみんなを見て楽屋に入ってきて言った。
近くに居た、翔太のスマホを覗く。
『こんな写真も流出してんのか。
懐かしいもんだな。』
翔太が見ていた写真はかなりグレてた時なんだっけ。
佐「竜矢にもグレてた時期なんてあったんだねぇ。」
『グレてたって言うか、
兄貴が色々とそういう輩に絡まれやすくて、
それで守るために、
ちょっと強面演じてたって感じだな。
兄貴、顔可愛いじゃん。
何かと攫われたりだの、連れ込まれたりとかあって、
それを毎回助けてたってだけ。
そしたらグレてるって言われてたの。』
岩「だから、
兄貴の次はメンバーか？ってそういう事？」
阿「ドッキリの時言ってたやつだ。」
『あのグルのボス的存在が、
兄貴にすげぇご執心でね。
こりゃ捕まえてもらわないと無理だってなって、
楓のお父さんに相談してって感じだな。』
向「この写真達見てて思ったんやけどさ、
時々望くんの事迎え来とらんかった？」
『行っとったよ。
特に夜まで仕事とか練習とかかかった時は特に。』
向「やんな！どうりで見たことあると思ってん。」
『そうか、見た事あったんか笑
俺は、周りに興味なかったけんなぁ、。
兄貴守らんと、
恩返しする相手居なくなる思て、してただけやし。』
深「昔からなの？周りに興味なかったのは。」
『今はちゃうけどな。昔は興味なかったなぁ。
自分の大切な人が傷つけられない限り、
なんでもええと思っとった。』
岩「今は違うの？」
『お前ら居るし、
周りに興味持たんと何も意味ないやん。
守れへんやろ。
周りにもお前らにもちゃんとアンテナはっとかんと、分からんかったで後悔するのは俺やけ。』
なぜか胸が暖かかった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 159人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
氷牙 - 黎音さん» 直させて頂きました！ご指摘、ありがとうございました！ (2021年1月18日 22時) (
レス) id: f9e508b53a (このIDを非表示/違反報告)
黎音(プロフ) - 10問10答の第1問の所第1門になってますよ (2021年1月18日 20時) (レス) id: 68aa2fde0c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
