知らない事 ページ30
岩本side
先週辺りに開設された、竜矢のブログ。
いつ更新されるかなとか、
何書くのかなとか、
色々みんな気にしてるみたいで。
今日は楓くんと呑みに行った竜矢。
竜矢ってどれくらい呑めるんだろ。
何が好きなんだろう、。
そう言えば、
竜矢のウェルカム企画やってないな。
竜矢は何が好きなんだろう、。
そんな事を考えていると、
突然佐久間が大声を出した。
佐「えぇーー!!!!」
阿「佐久間、近所迷惑だよ。」
佐「今日、竜矢の誕生日だって、、。」
Sn-佐「「は??」」
佐久間以外の全員が一斉に、
竜矢のブログを開く。
楓くんに誕生日を祝ってもらってたのか、。
俺達、知らないのに。
幼馴染みの楓くんは知ってて、
彼女のはずの俺らは知らない。
竜矢にとって、俺らって彼女なのかな。
ただ押しに負けて、仕方なくとかじゃないの?
時刻はてっぺんを過ぎた辺り。
ラウールがコックリコックリし始めた。
深「ラウ、眠いなら寝ておいで。」
ラ「大丈夫です!」
ラウが立ち上がったと同時ぐらいに、
玄関前にエンジン音がした。
俺達が寝ていると思っているのか、
ゆっくり鍵が開く。
カチャリ
カチャリ
ガチャ
戸惑う竜矢。それもその筈。
仁王立ちの九人が不機嫌で佇んでいるんだから。
『遅くなって悪かったよ。
だから、そんなに怒るなってば。』
渡「俺達は遅くなった事に怒ってる訳じゃない!」
『?』
心底分からないという顔をする、
竜矢の右腕を見ると楓くんから貰った、
腕時計がはめられていた。
宮「何で、誕生日を教えてくれなかったの?」
『教えるも何も、忘れてたんだってば。
最近色々忙しかったし。』
岩「自分の産まれた日だろ?忘れるか?」
『誕生日をそこまで重要と思ってない。
俺にとって一番どうでもいい。
悪いけど、酔い回ってきたし寝るわ。
おやすみ。』
一瞬竜矢が嫌悪の表情をした気がした。
早口に告げて、部屋に閉じ籠ってしまった。
怒ってるのは、俺らなんだ。
明日の休みでとにかく竜矢を無視して、
竜矢に反省してもらおうという話になり、
夜も耽って来たので、
俺達は眠りに付いた。
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氷牙 - 黎音さん» 直させて頂きました!ご指摘、ありがとうございました! (2021年1月18日 22時) (レス) id: f9e508b53a (このIDを非表示/違反報告)
黎音(プロフ) - 10問10答の第1問の所第1門になってますよ (2021年1月18日 20時) (レス) id: 68aa2fde0c (このIDを非表示/違反報告)
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