王子様は私じゃない私が好き３ (ページ11)

今日:6 hit、昨日:94 hit、合計:407,992 hit

６７♯ ページ11

｢そ……だよね、ごめんそんなこと言って。約束、忘れてい｣

大｢最後まで聞いて、まだ終わってない｣

ちょっと泣きそうで思わず俯きそうになった自分を奮い立たせて大我くんの方を見ると、今日ちゃんと、ばっちり目が合ったのは初めてかもしれない。

大｢今までのこと思い返したらさ、何で気づかなかったんだろうなってこと、ばっかりで｣

｢え、？｣

大｢声も後ろ姿も、あと樹が撮ってたねこちゃの“にゃあー”ってやつも、まんまねこちゃじゃんって思ったんだけど、あといちごも…｣

声とかポーズの話は大我くん怪しんでたもんね。

それはバレてもしょうがないというか、大我くんが鋭すぎるんだけど…、、

苺って……あ゛！！！！

大｢Aちゃんもねこちゃも、いちご好きって言ってたの、思い出して｣

アフタヌーンティーといちご大福…って呟くと、｢ほんと美味しそうに食べるよね｣って優しく微笑む。

さっきは、最悪の場合を考えていたけど

もしかしたら、これが最後ってわけでは…ないのかな、？

その表情、信じても良い？