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鬼の形相とは まさにこの事。
今までに見たことない恐ろしい顔で こちらに向かって早足で歩いてくる。
『ち、ちょっとスネイプ先生落ち着いて…。;』
ス「落ち着いたら早く我輩の部屋から出て行け。」
『一生落ち着きません！』
ス「ふざけるな。」
『ま、まって！杖はナシ！！魔法もダメ！絶対！！』
ス「貴様、生意気ばかり言ってると どうなるかわかっているだろう。」
『重々承知です…。』
ス「貴様が どこまで何を知っているか知らんが、この部屋で一緒に生活できるとは到底思えない。我輩が。」
『冷たいこと言わないでくださいよ！夢にまで見たスネイプ先生との同棲生活なのに！！』
ス「ダンブルドア校長に貴様の部屋を設けるように頼んでやる。ありがたいと思え。そこに行け。戻って来るな。」
『そんなに私のこと―ス「鬱陶しい。」
もう こうなったら どうしても話をさせてくれないつもりだ。
スネイプ先生は目も合わせてくれないで 本が積まれた机に向かい、椅子に腰を降ろす。
羽ペンを手に取り何か書き物を始めた。
仕事を始めたようだった。
『スネイプ先生の側に居たいんです！』
ス「…。」
『スネイプ先生！』
ス「…。」
『組み分け帽子にスリザリン寮行きたいって懇願してやる…。』
ス「…。」
『…。』
もうダメだ。
こうなったら最終手段。
人として、人の弱みを握って脅すような事はしたくなかったけど。
『あーあー、いいんですかー、私をこの部屋から解き放つようなことして。』
ス「…。」
『先生の恥ずかしい秘密言いふらして学校中歩いちゃいますよー。』
ス「…。」
『ホントにいいんですか、スネイプ先生。』
ス「…。」
『…半純血のプリンスさん。』
ス「…！」
ガタッと椅子が倒れるんじゃないかってくらいの勢いで立ち上がるスネイプ先生。
逆鱗に触れたようだった。
ス「貴様…！」
ベッドに座っていた私の胸ぐら掴むと、その眼光だけで人を殺せるんじゃないかってくらいに睨まれて。
意外にも私は顔が近いことにときめいていただけで そのときは恐怖は感じなかった。
『スネイプ先生…好きですよ？♡』
ス「貴様、それを誰から聞いた…っ。」
『聞いたっていうか、私は知ってるんですってば。』
あえて「全て」とは言わなかった。
ス「…っ。」
『ここの部屋、私にも使わせてくれますね？』
まさに「勝った」というように笑った。
それに反比例するようにスネイプ先生の眉間のシワは深くなっていった。
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作者名：ハムカツ王子 | 作成日時：2018年10月25日 20時
