【友達へ】 (ページ16)

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スネイプ先生の授業は今日は自習。
低くてカッコイイ声が聞こえないし、あんまりこっち見に来てくれない。

ﾄﾝﾄﾝ

『ん？ハーマイオニーどうしたの？』

ハ「ナマエ、来週のダンスパーティーは誰と踊るか決めた？」

スネイプ先生の授業中に話しかけてくるハーマイオニーは超レア。自習の良いところはこういうところか。

『…あ。』

ハ「その顔はすっかり忘れてましたって顔ね。」

『んー、それもあるんだけどね。』

ハ「あんまり参加したくないの？」

『あんまりじゃなくて、めっちゃ参加したくな
い！』

そう言って目線を前のスネイプ先生の方に向けて見せる。

ハ「あぁ…。まあ、誘いたい人が先生だとね…。」

『ハーマイオニーは？』

ハ「まだ。笑」

『ハーマイオニー可愛いから誰でもOKしてくれそう。』

ハ「ありがとう、全然嬉しくない。笑」

ガールズトークに華を咲かせていると、

ロ「おい、ハーマイオニー。君、一応女子だよね？」

ポ「おい…。;」

ハ「ごめんなさい。あたし、もう相手は決まってるの。ＯＫも貰ったわ。」

さらっと嘘を言ってみせるハーマイオニー。
自習ノートを提出して早足で自室に戻ってしまった。

ロ「なんなんだ？いきなり怒って―ﾊﾞｻｯ！ﾊﾞｻｯ!

ロ・ポ「！！」

スネイプ先生の強烈な本アタック。

(ロンとハリーに100ダメージ…。笑)

ロンとハリーのお陰で先生が近くまで来てくれた。
2人は意外にも懲りていないかのようにすぐ話し始める。

ス「…。」

ｶﾞｯ!

スネイプ先生の必殺、頭押さえつけ。

(ロンとハリーに200ダメージ…。笑)

そんなやり取りを見ながらも、自分の課題は終わって。

提出したら授業終了。
つまりスネイプ先生を眺めることもできなくなるということ。

(もう少しここにいたいな…。ノートの最後に先生に質問書いたら返事くれるかな。)

物は試し。

(［スネイプ先生へ質問です。先生の好きなタイプは？］)

ド直球。でも、今いちばん気になる問題だ。

ｺﾂﾝ

『…っ。』

人の頭にぶつかって止まる以外の方法を知らない変な鶴。

差出人はすでにわかっていたけど。
クソマルフォイだって。

［ダンスパーティーの相手は決まったのか？］

その文の下にはまたまたご丁寧に動く絵で私が1人で泣いている絵。

もちろん返信するわけなくて。
ノートに視線を戻したらもう1羽の鶴が頭に当たって目の前に落ちてきた。

今度は文だけ、

［ダンスパートナーになってやってもいいぞ］