やぶくんとひかるくん【２】（短編集）

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薮side




『｢ あなたの癒し方法教えてください！ ｣』




1時間は早くって、気付いたら最後のコーナー。



癒し方法か〜。



“俺はひかるが隣にいてくれるだけで癒されるな”



それほど、俺にとってひかるは偉大だ。




仕事で悩んでたりしても、ひかるが隣にいてくれるだけで
なんだか自信が溢れてくる。





少し暖かい気持ちになりながら聞いていたら、


いきなり伊野尾が


慧｢俺の癒し方法は、キスだなぁ〜♡｣






なんて言いだすから思わず飲んでたお茶を
こぼしてしまった。






伊野尾め...！これ、ひかるとキスするみたいな...、
そういうノリじゃね？


ひかる、コンサートとかでも結構メンバーに
仕掛けてたりするし...





ひかるがおふざけ半分で、
伊野尾とキスしたらどうしよう...




そう思ったけど、
そんな不安は次のひかるの言葉によって
飛んでいった。




光｢ また適当なこと言ってんじゃねぇよっ！ ｣




けど次は伊野尾が俺でも分かるくらいすっげぇ雰囲気変えて

これラジオだぞ?!ってくらい甘い声で



『 適当じゃ..ないよ？ひかるもしてみる？...キス。きっと癒されるよ...？ 』



って。
伊野尾のやつ...！後で覚えてろよ?!





ひかるがなんとか、テンパってたけど



｢ はいはい、もういーからいーから！ ｣



って言ってくれたおかげでなんとかこの
キス事件は終わった。




...と思えたが、どうやら終わってなかったらしい。

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