やぶくんとひかるくん【２】（短編集）

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光side


｢ヒューヒュー！｣だの｢やぶひかああ！｣だの
もうみんなおおはしゃぎ。



薮｢みんな…ありがとな。こんな素敵なことまで…｣


山『Jr.の頃からの憧れのふたりが、
結婚なんて、すっごい嬉しいよ』


裕『ほんとだよね!むしろ祝わせてくれてありがとうって
こっちが言いたい！』



みんなそう言って笑っているけど、
感謝を伝えたいのはやっぱり俺らからだよ。



こんなの絶対認めてもらえないって思ってた。

絶対…引かれちゃうって思ってた。



だけど、みんなは引くどころか…喜んでくれて。


今みたいに当たり前のように祝福してくれて。

でもこれって、絶対当たり前じゃないと思う。


本当に…このメンバーでよかった。


みんなが一緒で…本当によかった。



『みんな…、ありがとう。』


慧｢なぁ〜に改めちゃってんの！
小さい頃から薮と言えばひかるだしひかると言えば…っ

あれぇ？なんでだ？涙が…っ……泣くの早すぎかよっ……

……っ…ほんとっ…、ひかると薮が幸せになってくれて…
よかったっ…今まで…迷惑かけてばっかで…

だけど2人が…しあわせになってくれるなら…
ほんと…よかったよぉ…｣



そう言うと、いきなり声を出して
泣き始めた伊野ちゃん。

慰める大ちゃんもいつのまにか泣いてて。


気づけばみんなで泣いていた。

.
.
.

だんだん落ち着いてきた頃、
｢じゃあ、続きしますか！｣ってなって、


みんなで美味しそうなチキンを食べたり、


昔の話に花を咲かせたりしてたら
あっという間に時間は過ぎて…

もう、お開きの時間。


『今日は本当に最高の1日だった！ありがとう』


裕｢俺らも、すっごい楽しかった！
またやぶひかの家 遊びに来るね♡｣

雄｢ゆーと、めっちゃ写真撮ってたよな笑｣



みんなそれぞれの感想を言いながら帰っていって、

また薮と2人っきりになる。



『やぶ…今日は本当にありがとう』


｢…あのね、実を言うとさ。…俺、結婚しようっていうの
怖かった。メンバーに言うのも…ひかるに言うのも。

拒絶されたら…受け入れてくれなかったらって思って。

…1度手に入れたら、俺は絶対手放さないからな？｣



『そんなん…手放さなければいい。』


｢ありがとう…。｣



また、薮に抱きしめられる。
温かいこの感覚。


今日感じた幸せな気持ちも、感謝の気持ちも、
やぶの柔らかい唇の感触も、

この大好きな匂いも…全部ぜんぶ、

これから先…ずっと続きますように。




end_

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