やぶくんとひかるくん【２】（短編集）

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光side



♬ ピンポーン

いい所に鳴るチャイム。



｢こんなときに…誰だよ？｣


そう言って薮は俺から離れてしまって、
少しだけ寂しいから、

俺も、薮と一緒に玄関まで行く。



扉を開けたら、そこには見慣れた
メンバーの顔があって。



『え…なんでここに…？！』



慧｢お前らの結婚、祝いに来たんだよ〜｣



驚いて薮のほうを見ると、薮も驚いてるから
きっとこれは…サプライズだ。



知｢早く中に入れてよ〜。僕達ずっと外にいたから寒い｣



知念を先頭に、みんな家の中に入っていく。


突然すぎることに俺の頭はもうパニック状態で。

だけど、そんなことも気にせず
メンバーはどんどん部屋の中を飾り始める。



有｢やぶひか、いい感じだったからさぁ〜、
いつ入ればいいのか全然分かんなかったよ｣

慧｢昨日まではひかるあんなんだったのにさ？
もうコレですよ。笑｣



その伊野ちゃんが言ったことに、
｢え？！なになに？！やぶひか？！｣って食いつく裕翔。



なんか…こういうの、いいな…。



俺らもなんか手伝うって言ったら、
｢主役の2人は寝室で休んでて｣って言われてしまった。



しばらくしたら、大ちゃんが
寝室のドアから顔を覗かせてきて。


｢新郎新婦のご入場です！！！｣


って言いだすから思わず笑ってしまう。



｢ひかる…行こっか、｣


そう言うと、自然に繋がれる手。



リビングは綺麗に飾り付けられてて、
みんなが拍手をして迎え入れてくれた。



慧｢永遠の愛を、誓いますか？｣


『｢ はいっ ｣』


お互いの返事が重なって、見つめ合う。



有｢キース！キース！｣



大ちゃんが言い出すと、それに悪ノリして
騒ぎ出すメンバー。


…たまには、こういうときくらいは…
素直になってやろう。


俺が目を閉じると、

唇にやぶの唇が重なって、柔らかい感覚がした。

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