やぶくんとひかるくん【２】（短編集）

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光side



最近は、これじゃあ結婚どころか、
本当に付き合ってるの？状態だし。



楽屋にいても、



『薮〜あの話なんだけどさ、』


｢せんきゅー。助かるわ、意外と伊野尾 出際いいし｣


『一言余計だよ！笑』



伊野ちゃんと薮には２人だけの世界が広がってて、
とてもじゃないけど入っていけない。


それに、俺が入っていくと、2人は



『じゃあ、伊野尾ありがとな』


｢うん、｣



って、強制的に会話を終わらせて、

何かよく見えない資料？のようなものを持って
伊野ちゃんは大ちゃんとかのところへ行ってしまう。



それでも、やっと2人になれたって思ったら



『ひかる…ごめんね、
俺、行かなきゃいけないところあって。』


｢どこ行くの…？｣


『それは…言えないけど。』



絶対に行くところは教えてくれないけど、
楽屋にいるメンバーに

『じゃ、ひと足お先に！お疲れー』

って声をかけて薮は足早にどこかへ行ってしまう。



結婚なんてしなくてよかった。

薮の隣にいれるだけでよかった。

1度『結婚』って言っちゃったら、
もう薮の隣にいることすら許されない…？

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