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伊野尾side



光は雨のなか傘もささないで来たのか、
髪も洋服もびちょびちょ。


しかも薄着で上着着てねぇし…



「ひかる?」

『………』

「ひかるさん?」

『…………』



息がないわけではないから、
生きてはいるんだろうけど返事がない。



なんで、こんな天気の日に薄着で上着もきないで
体調悪いのに薮の家に来たんだ…?


目の前の状況に理解できずにいたら、
薮の家の扉が空いた。



…そうだった。薮いるんじゃん。




薮『伊野尾〜?って、…え、は?!』


…薮の反応を見る限り、光がここに来てることは
知らなかったのか…?



慌てて薮はこっちに近づいてきた。





薮『え、光だよな…?』


「うん、」


薮『なんでここに…?』


「俺も分かんねぇ。…なんか思い当たることとかねぇの?」


薮『…一つだけ、ある。』


「…また、…喧嘩とかくだらねぇことだろ」


薮『………うん…。』


「とりあえず、中入ろ」





薮の家にお邪魔して、薮のベッドにひかるを寝かせて
かなり汗をかいてるからタオルで拭ってあげる。


体温計で熱を測ったら、…39.6度。

簡単に病院には行けないから、
とりあえず冷えピタを貼る。



俺の一連の行動をじっと見つめるだけの薮。





「…薮?」


『俺の…せいだよな…』


「…なにがあったんだよ?」


『俺が…勝手に嫉妬して、出ていけって言って追い出して。…喧嘩した。』


「それで光は謝りに来た。…と。」


『俺も行こうと思ったけど…自分のなかで変なプライドが邪魔して行けなくって…』


「お前さぁ…俺が気づかなかったらどうしてたんだよ?」




そう言うと薮は気づかなかったときのことを
想像したのか瞳に涙を浮かべた。




薮『俺…バカだな…。』


「もー、大バカだわ!」


薮『ほんと、ごめんな…伊野尾。』


「謝るのは俺じゃねえだろ?」


薮『…え…?』


『もう呆れるわ。お前(笑)俺はなんもしてないじゃん。本当に謝らなきゃいけない相手は別にいるだろ?』




そう言うとハッと光のほうを見た薮。

…まだ苦しそうな息をしながら寝ている。





薮「…ひかる、ごめんな…」


『…早く、目 覚めるといいな。』

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設定タグ:やぶひか , 短編集 , Hey!Say!JUMP   
作品ジャンル:恋愛
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優子 - 読みました。ついに結婚したね。光君可愛い~ (2016年12月25日 8時) (レス) id: 2f2289b391 (このIDを非表示/違反報告)
優子 - 読みました。宏太君と光君ラブラブだね。 (2016年12月18日 8時) (レス) id: 2f2289b391 (このIDを非表示/違反報告)
優子 - 読みました。テストお疲れ様です。光君可愛い嫉妬だね。 (2016年12月1日 12時) (レス) id: 2f2289b391 (このIDを非表示/違反報告)
ひかひか - 光が薮のために可愛くなろうとしておしゃれしたりでれてみたりする。薮はそんな光を拒絶。薮のために頑張った光を知っている伊野尾が薮と話して仲直りするというのをお願いします。 (2016年11月26日 21時) (レス) id: 7139aaaddc (このIDを非表示/違反報告)
きさらぎ - 光くんとっても可愛いですね!藪くんと気持ちがすれちがう時泣いちゃいます、この作品大好きなので更新頑張ってください! (2016年11月21日 20時) (レス) id: aeae0b6d5f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みどるかん | 作成日時:2016年11月2日 17時

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