_4 ページ36
光side
流石にこの年になってから階段ダッシュは
キツイな……と思いながら6階まで登りきる。
急いで薮の家へと足を進めた。
♬ピンポーン
…一応、チャイムを鳴らしてみたけど返事はない。
扉に手をかけて引いてみると、
鍵は空きっぱなしでその扉は空いた。
「お前…一応ジャニーズだろ……」
不用心なやぶに少し呆れるけど、
内心は焦りながら靴をぬいで寝室へと向かう。
そこには苦しそうに息をする薮が倒れてて。
「薮!俺だよ!分かる?勝手に来てごめん、大丈夫?」
って問いかけたら、うっすら目を開けた薮。
よかった……生きてた。
最悪の事態は免がれたことに一安心。
『んぅ…?ひかっ…?なんで……?っはあっ……』
「薮、体調悪いんだなって思って………
電話で素っ気なくしちゃってごめんね?
…どっか、辛いところある?」
『……あたま…割れそう…っ…
けどっ…ひかるが…来てくれたから…だいじょぶっ……』
そう言って、きっと笑うのも辛いと思うのに
薮は俺に笑いかけた。
「無理して笑うな……」
『…無理してないよ?…ひかるが…隣にいてくれるだけで、薬以上の役割……果たしてくれるから…ホントだよ……? 』
…なんだよそれ……照れるじゃん…。
「じゃあ、俺がここにいればやぶの風邪は治る?」
『ぎゃくにいないと、なおんない』
まるで今 俺の目の前にいる薮は
きっと高熱と頭痛のせいで子供に返ったみたいだった。
薮が今話している言葉を文字にしたら、
それは全部ひらがなだろう。
薮は、グループの最年長として
なんでも1人で背負い込もうとするから
なかなか頼ってくれないし、
いつも自分のことは後回しで
仲間のことを優先させるような奴だから
きっと、こんな弱った姿を見せてくれるのは俺だけ。
そう思うと自然と頬があがっていくのが
自分でも分かった。
437人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「Hey!Say!JUMP」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みどるかん(プロフ) - 嬉しすぎます!♪最近あまり更新できていませんが、頑張ります!ありがとうございます! (2017年11月2日 17時) (レス) id: d738471a25 (このIDを非表示/違反報告)
みどるかん(プロフ) - TBさん» 裏ですか...!リクエストがあれば、文才ないですが挑戦してみてもいいかなぁと考えてます! (2017年11月2日 17時) (レス) id: d738471a25 (このIDを非表示/違反報告)
TB - やぶひかいいですね!!裏とかって書くんですか? (2017年10月31日 17時) (レス) id: 6545508cdc (このIDを非表示/違反報告)
ももか(プロフ) - ほんとに面白かったです!やぶひかの愛は強いことがわかります!これからもずっと読みます! (2016年11月2日 20時) (レス) id: 9f42896ede (このIDを非表示/違反報告)
みどるかん(プロフ) - あやせさん» そう言ってもらえるなんて光栄です(;Д;)(;Д;)ありがとうございます!パート2でもよろしくお願いします(●´^`●) (2016年11月2日 0時) (レス) id: c390eb70ec (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:みどるかん | 作成日時:2016年10月28日 23時