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薮side
ひかるの言葉が頭から離れない。
…俺だけがいっぱいいっぱいなのかよ。
ひかるは…俺のこともう嫌い？
街灯の明かりしかない暗い道を静かに歩き考える。
…確かにメンバーとキスしただけで嫉妬する俺は、
ひかるにとって面倒臭い奴なだけかもしれない。
ひかるはなんでも出来るから
俺なんかよりいい人 世の中たくさんいるだろう。
だけどひかるは優しいから断りきれなくて
付き合ってくれてるだけなの…？
俺はお互いがJr.の頃からずっと好きで。
やっと実ったときは死ぬほど嬉しかった。
それからは全部、ひかる優先にして生きてきた。
けど、それは苦痛なんかじゃなくって
むしろ、ひかるのためならすっごく幸せだって
胸を張って言える。
だからひかるが他のメンバーとキスしても
『他のメンバーとキスしてもひかるには俺だけ』って
必死に言い聞かせてた。
けど、｢彼氏以外の唇のほうが気持ちいい｣なんて
言われたら俺だって…不安になるよ。
だから、ヤキモチ妬いたって素直に伝えて
ひかるはヤキモチ妬くか？って。
｢…うん//｣
照れながらそう言ってくれると思った。
だけど…ひかるの返事は俺が期待した答えの
正反対だった。
『ん〜別に？…』
もしかしたらひかるのツンで、ただの照れ隠しで
本心ではなかったかもしれない。
だけど今の俺にはそんなこと考える余裕なんかねぇよ…
目の中に溜まった雫が零れてしまうのを
ひかるに見られたくなくて、
そのまま逃げるように出てきてしまった。
光が俺の腕を掴んできたけど、
冷静さも無くした俺はその手を振り払った。
自分でもなんて言ったかもう覚えてないけど
相当酷いことを言ったんだろう。
扉を閉めるときに一瞬見えた光の顔が
すごく歪んでいるように見えたから。
“次会う時どんな顔しよう…”
そんなことを考えながら、
ずっと帰ってきてなかった俺の家の鍵を開ける。
家の中は凄くほこりっぽかったけど
そんなの気にならなかった。
今まで必死に我慢してきた涙が一筋、俺の頬を伝う。
『…ひかるしかいねぇんだよ……お願いだから…俺の隣から…いなくなんなよ……っ』
…俺、自分でも気づかないうちに不安になってたんだな。
1度溢れ出した涙は止まることを知らなくて
その夜は1人でひたすら泣いた。
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みどるかん(プロフ) - 嬉しすぎます！♪最近あまり更新できていませんが、頑張ります！ありがとうございます！ (2017年11月2日 17時) (
レス) id: d738471a25 (このIDを非表示/違反報告)
みどるかん(プロフ) - TBさん» 裏ですか...！リクエストがあれば、文才ないですが挑戦してみてもいいかなぁと考えてます！ (2017年11月2日 17時) (レス) id: d738471a25 (このIDを非表示/違反報告)
TB - やぶひかいいですね！！裏とかって書くんですか? (2017年10月31日 17時) (レス) id: 6545508cdc (このIDを非表示/違反報告)
ももか(プロフ) - ほんとに面白かったです！やぶひかの愛は強いことがわかります！これからもずっと読みます！ (2016年11月2日 20時) (レス) id: 9f42896ede (このIDを非表示/違反報告)
みどるかん(プロフ) - あやせさん» そう言ってもらえるなんて光栄です(;Д;)(;Д;)ありがとうございます！パート２でもよろしくお願いします(●´^｀●) (2016年11月2日 0時) (レス) id: c390eb70ec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みどるかん | 作成日時：2016年10月28日 23時
