ゆーれー少女は最強悪女【HQ】【悪女主】

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姫雪side




あーあ、終わっちゃった。


そっけないな、と思う人も居るんじゃない？

だってそうじゃない。


私が愛されるセカイ、作りたかったんだよね。

徹さんも、矢巾も、国見くんも、皆に愛される私のセカイ。


でも、それは津月春穂にことごとく邪魔されてたの。



邪魔。

邪魔。




消しちゃおう、と思った。


悪い奴は消される、なんてご時世、何時かは私、嫌われるんだろうな？とか思ってたわよ。




でも、いつか嫌われるなんてどうでも良かった。



だって、私だって_______________









幽霊、だから。





今までの、全部嘘だったの。


「可愛らしい少女、だけど裏では腹黒の性根腐ってる姫雪あい」は。



この世の全員、騙していたのよ。


私は昔、孤児だった。

悲しくて、寂しくて、涙が枯れた。




でも、戻って来たの。





幽霊、として。



姫雪あいという名前をつくり、青城に入った。


愛されたい。その一心だった。



でも、津月の存在が、私を絶望させた_______




気づいてた。津月が幽霊として戻って来たことに。

津月は他人から見えないみたいだったけど。特殊なのね。




それと同時に、思った。






あぁ、私はどう足掻いても無理なのだ。








今、放送で私の罪が露になった。


もう、消えてもいいかなぁ。






及川「あい!?」






ほら、徹さんも来たわよ。






フィナーレね、と呟くと、私は自身の透けた手を確認した。

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