25. 秘められた蓮之助の想い！ ページ27
「…ｯ」
蓮之助に抱き締められた、Aは息を飲む。
「…A､俺はお前に幸せになって欲しいんだよ。俺を深い闇の底から救ってくれた時のように…。お前には…陽の光の下で笑っていて欲しいんだ。だから､俺にもお前を守らせてくれ…」
「蓮之助…」
「…お前に大切なやつができるまで。」
「え…?」
Aは、蓮之助が小さく呟いた言葉に聞き返した。
「ホント、鈍感だな。お前は…」
…俺は、お前が鴎外に惹かれてることぐらい知ってる。お互いに自覚はしていないが､いつかｱｲﾂはｺｲﾂの大切な存在になるだろう…。その時が来ても俺は…。
ーーｺｲﾂを傍で支えられる存在でいればいい。ｺｲﾂが鴎外と結ばれるその日まで、それまで俺がｺｲﾂを守る。
ーー俺にとって、お前は命よりもかけがえのない存在だから。
「A…"俺はお前を１人にはしない"。あの日､お前が怪盗をすると決意してくれたあの日…俺はお前にそう言ったな…。」
「…ｯ!」
Aの目が見開かれる。
「その言葉通り､俺はお前を裏切ったりしない。俺はお前と運命を共にする。」
「蓮之助…」
Aが､体を離して蓮之助を見上げる
「…お前は昔から"１人ぼっち"は嫌いだからな。とことんまで付き合ってやるよ…最期まで」
蓮之助は、そう言ってAの頬を優しく撫でた。
ーーお前が死ぬ時は…俺も一緒に逝くよ。お前を１人にはしない…。
「…俺もそのぐらいの覚悟で音二郎の頼みを引き受けた。だから頼む…A。引き受けてくれないか?」
蓮之助がそう言うと、
「…分かった。蓮之助がそうならないように､私やるわ。」
Aが力強く頷いた。
「A…ありがとう。」
蓮之助が再びAを抱き締めた。
「馬鹿蓮。…絶対死なせないからね。馬鹿な真似もさせないわよ」
「あぁ。」
蓮之助の言葉を聞いたAも、蓮之助の存在を確かめるように彼の背に腕を回した…。
。
。
end
26. 正体を明かす!?音二郎との出会い!→←24. 怪盗､交渉する!!
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 6人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ﾚﾝ(プロフ) - 白玉さん» 更新お疲れ様です(>_<) いつも楽しく読ませていただいています。これからも更新楽しみにしております！ (2019年11月21日 13時) (
レス) id: 921bb5c416 (このIDを非表示/違反報告)
ﾚﾝ(プロフ) - 白玉さん» ようやく更新できました( ；∀；) 良ければ遊びに来て下さい (2019年10月2日 18時) (レス) id: 7f53fd8807 (このIDを非表示/違反報告)
ﾚﾝ(プロフ) - 白玉さん» ありがとうございます！励みになります！ (2019年9月11日 13時) (レス) id: 48b9dbf864 (このIDを非表示/違反報告)
白玉(プロフ) - ﾚﾝさん» お久しぶりです( `･ω･´ )ネタ探しわかりますなかなか妄想力も伴わないと書けないですよね笑楽しみにしております！ (2019年9月10日 15時) (レス) id: e6c45e943e (このIDを非表示/違反報告)
ﾚﾝ(プロフ) - 白玉さん» 返信遅くなりました！m(__)m ぼちぼち更新していこうと思いますが、中々進みません(--;)困った。早く更新できるようにネタ探し中汗亀歩きになりがちですが、気長にお待ちくださると嬉しいです(*^^*)今日は更新できるかなぁ。 (2019年9月10日 10時) (レス) id: 48b9dbf864 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ﾚﾝ | 作成日時：2019年5月10日 22時
