22. 舞い込んできた怪盗依頼!? ページ24
――翌朝
ｺﾝｺﾝ!
早朝､Aの家の戸がﾉｯｸされる。
「んー…」
久しぶりの非番の日。Aは､日々の疲れを癒すように熟睡している。ﾍﾞｯﾄﾞを寝返りするA。
ｺﾝｺﾝｺﾝｺﾝ!
「ﾝｰ?」
Aは、部屋に鳴り響く気だるい体を起こした。
「誰よ〜…。こんな朝っぱらから…」
Aは、そう言うとﾍﾞｯﾄﾞから起き上がって玄関に向かって歩く。
「ﾊｲﾊｲ。どちら様?」
ガチャ。
ﾄﾞｱを開けると、
「よぉ。おはよう。悪いな疲れてるところに。今日､非番だったんだろ。」
いつも通りの着流しを着た蓮之助が立っていた。
「蓮之助?どーしたのよ、こんな朝っぱらから」
Aは、そう答えてまだ眠気の残る目を擦る。
「あぁ。悪いが､仕事の話だ。」
「仕事〜?」
部屋に上がる蓮之助にAが訝しげに眉を寄せる。
「あぁ。怪盗のな」
「?」
Aが意味の分からないという顔をしながら､蓮之助に首をかしげた
。
。
「A､神楽坂は知ってるよな?」
蓮之助は、突然話を降り始めた。
「え?まあ、知ってるわ。てか、知らない人はいないんじゃない?」
Aは、そう言って座布団に腰を下ろす。その膝の上に眠たそうなﾋﾟｰｳｨｰが､丸くなって寝始めたため､Aがその背を撫でる。
―――神楽坂。
そこは、多くの美しい芸妓達が舞や楽を披露し、料理やお酒でお客を接待する場所。
そんな神楽坂にいる１人の名妓・音奴ーもとい川上音二郎から、頼み事をされたという蓮之助。
「で?何で私がその蓮之助の幼馴染と会わないといけないわけ?私は仮にも怪盗よ?警察を敵に回してたいの?彼」
Aがそう言うと､蓮之助が頭をかいて言う。
「あぁ。俺も分かっちゃいるんだが、音二郎の奴､聞かなくたくてな。だから、仕事の話だけでも聞こうと思って聞いてきたんだ。A聞いてくれないか?」
「…」
Aは考えこむそぶりを見せた後、ｺｸﾘと頷く。
「分かったわ。話だけでも聞いてあげる」
Aが、そう言うと蓮之助が自然と笑みを浮かべた。
「悪いな…」
「何言ってるの。私とｱﾝﾀとの仲じゃない。何でも話してよ。毎日助けられてるのは私なんだから」
「あぁ。ありがとな」
蓮之助は､Aにそう言われるとふわりと優しい笑みを浮かべた。
――蓮之助には、笑顔でいて欲しいの。
友達だからってこともあるけど、当時､右も左も分からなかった私に手を差しのべて、暗い闇から私を唯一支えてくれた。
――貴方のためなら、何でもしようと心に決めていたから。
23. 怪盗､話を聞く。→←21. 突然の訪問！依頼人は音二郎!?
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ﾚﾝ(プロフ) - 白玉さん» 更新お疲れ様です(>_<) いつも楽しく読ませていただいています。これからも更新楽しみにしております！ (2019年11月21日 13時) (
レス) id: 921bb5c416 (このIDを非表示/違反報告)
ﾚﾝ(プロフ) - 白玉さん» ようやく更新できました( ；∀；) 良ければ遊びに来て下さい (2019年10月2日 18時) (レス) id: 7f53fd8807 (このIDを非表示/違反報告)
ﾚﾝ(プロフ) - 白玉さん» ありがとうございます！励みになります！ (2019年9月11日 13時) (レス) id: 48b9dbf864 (このIDを非表示/違反報告)
白玉(プロフ) - ﾚﾝさん» お久しぶりです( `･ω･´ )ネタ探しわかりますなかなか妄想力も伴わないと書けないですよね笑楽しみにしております！ (2019年9月10日 15時) (レス) id: e6c45e943e (このIDを非表示/違反報告)
ﾚﾝ(プロフ) - 白玉さん» 返信遅くなりました！m(__)m ぼちぼち更新していこうと思いますが、中々進みません(--;)困った。早く更新できるようにネタ探し中汗亀歩きになりがちですが、気長にお待ちくださると嬉しいです(*^^*)今日は更新できるかなぁ。 (2019年9月10日 10時) (レス) id: 48b9dbf864 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ﾚﾝ | 作成日時：2019年5月10日 22時
