地獄ではない (ページ10)

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「うわぁっ・・・！やめてよぉっパパッ

ひぅ、、、いたぁっ・・・！」

父「うるっせえなガキが！
お前がいるからっ・・・！こんなことになってんだろうが！」

ろくに働きもせずフラフラして、帰ってきてからはわけも分からない理由をこじつけて俺を殴る

おかげで小中共に生傷やあざが絶えず、友達なんかできるはずもなかった

それでも、ガキンチョだった俺は泣き叫ぶことで余計父親を煽ることになるなんて気づきもせず

ただ許しと、愛情を乞うだけだった

そんな感情も消え去ったのはいつだっただろう

・・・ああ、中学を卒業したぐらいだったかな
つくづく諦めが悪いなと自分でも思う

さっきも言ったけど、父親が働かないせいでうちにはまともなお金がなかったから
俺は中学を卒業して足場で働くことにした

その頃に成長期も来て父親の身長も越し
体格もがっしりしていたから暴力をふられることもなくなった
それにどうやら好きな女ができて、その人にうつつを抜かしているようだった

そこから2年は今までの生活が嘘なんじゃないかと思うくらい平穏な日々を過ごした

父親はより一層帰ってこなくなったから会うこともなかったし、ようやく"友だち"と呼べる存在にも出会えたから

その人は、俺より3年先輩で男らしくて頼りになってみんなから慕われる人だった

最初の頃現場にうまくとけ込めなかった俺を心配してずっとそばにいてくれた人

"ヒカルにい" "ジェス" とお互い呼び合ううちに年齢とか歴とか関係なくなんでも言いあえるような関係になっていった

俺のうちのことを話すと自分のことのように怒ってくれたし

照「ジェス、もうちょいで誕生日だったよな？今年は一緒にお祝いしようぜ。」

「え！まじっすか！！超嬉しい！」

誕生日は一緒に過ごす約束だった

でも
あいつは俺の小さな幸せさえ、許さなかった

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岩本照さんお誕生日おめでとうございます！

今回出てきた"ヒカルにい"はまさに照くんをイメージしたキャラクターです。

いつまでも照くんはスノストのお兄ちゃんで絶対に必要な方だと思っています。

そのぶれない信念と大きい背中でみんなを引っ張る姿は誰よりもかっこいいです。

幸せな１年になりますように！

スト担が失礼しました汗