地獄ではない (ページ7)

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仲裁ページ7

『おいどうしたんだよ！2人とも何やってんだ。ちょ、1回離れろって！』

この騒ぎを聞きつけてか、もう2人部屋に入ってきた
1人が既に掴み合いになっている高地さんと松村さんを必死で引き離そうとしているんだけど

その時点でパニックになってしまっていた俺は状況がうまく理解できずにいて

ついには過呼吸気味になってしまった

『ああ、まずい。過呼吸になっちゃってる。

大丈夫だよー。怖くないよ。今君が恐れるものはなんにも無いからね。落ち着いて、ゆっくり深呼吸してみよう。・・・そうそう。上手上手。はい、吸ってー・・吐いてー。』

そのうちもう1人の人が俺の過呼吸に気付いて慣れた風に処置をしてくれる

その人に合わせて深呼吸を繰り返しているとだんだん呼吸も安定してきて、気づけば4つの目線が心配そうに俺に集中していた

黄「ごめん、俺ら・・・。目の前で喧嘩なんか、怖かったよな？ほんとにごめん！」

黒「・・・悪かったな」

高地さんは本当に申し訳なさそうにしてたし松村さんも言葉こそ少ないながらも謝ってくれたから(目は合わなかったけど)

さっき感じた怖いという感情は意外と簡単に消えていった

『とりあえずこの子も起きたことだし。一回リビング行こう！慎太郎はきょも起こしてきて。また夜更かししてたみたいだから。』

『かしこまりーっ！』

『うるせっ笑
じゃあリビング案内するよ。ゆっくり起き上がってみて。』

さっき助けてくれたピンクの髪にピアスも開いた人が、喧嘩を止めてた人にお願いをして俺が立ち上がりやすいように支えてくれた

・・・チャラそうだけど本当は優しいのかな

なんて考えながら寝ていた部屋から出ると、廊下の先にあるドアからうっすら光が漏れていてあそこがリビングなのかなってぼんやり思った

やっぱりあのドアの向こうがリビングみたいで、いつの間にか高地さんと松村さん、慎太郎さん？が腕をがっしり掴んでいる華奢ですごく顔の整った人が待っていた

青「じゃあ全員集まったことだしとりあえず自己紹介とかやりますか！」

ピンク髪の人がそう切りだすと

いきなりさっきまでのちょっと険悪なムードが嘘みたいな光景が始まった

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ようやく全員登場しました！

口調考えるの難しい笑(特に慎ちゃん)